分かっちゃいるが向かい合いたくないものが多過ぎる。
どれも自分の怠惰が招いた結果である。
「もうダメだ」という段階まで来てしまえばかえって潔く向かい合えるのだが、微妙な時期が一番しんどいところだ。
アレはどうなっているだろうか。見るのが怖い。
自分の怠惰が招いた結果だ。非常に後ろめたい。だからこうして逃げて来たのだ。
今回は鶏の胸肉である。
もう買ってから軽~~く2週間は過ぎていた。
普通なら「もうダメだ」の段階に入っていると判断できる時期なのだが、実は少々の望みが残っていたので気が重かったのだ。
望みがあるのに気が重い、というのは、「もしかしたらヤバいものを食べる危険がある」というリスクである。
それがアタリかハズレか、臭いで判断がつけばまだいい。
口入れてからウエッ、となるのが一番怖い。
逆に腹壊すぐらいなら平気である。口を通ってくれさえすればいい。
私の職場はこの家なのだ。何度トイレに行こうがトイレで唸ろうが、誰にも知れることはないのである。思いのたけ、壊れてくれていい。
買って2週間も過ぎているのに希望があるという根拠は、
①買った鶏肉は真空に近い状態のパッキングであったこと。
②チルドルームに入っていたこと。
③1週間ほど経過した時点でにんにく醤油に漬けておいたこと。
・・・などである。
そして過去にこのパターンで負けたことがほとんどなかったことが、応援となっている。
とは言え、2週間超えである。さすがに怖い。
しかし少ないとは言え、まだ望みがあるのだ。このまま時間が経てば、望みは消える。
その分迷いはなくなるが、鶏の胸を捨てるという非常に気が重い作業が待っているのである。
迷いがあるうちが華だ。そこにはまだ「冷蔵庫にそれが入っている」という認識がある。
完全に逃げの体制に入れば、意識的にすっとぼける段階に入ってしまう。
これが最後のチャンスかもしれない。
はぁ、いつかはやるのだ。
はぁ。
冷蔵庫のチルドルームから、にんにく醤油に漬かった鶏肉を出す。
ジップロックから取り出して臭いを嗅いでみると、・・・全っ然臭くないんですけどEE:AEACA
まぁそりゃそうだ、にんにく醤油などという臭くて濃いヤツに漬けてあったのだ、タレの臭いが勝っているだけかもしれない。つまり、臭いでは判断できないということである。
本当はこれ、揚げて南蛮漬けにする予定であった。
しかし手間かけて揚げた挙句に、一口かじってオエッ→廃棄では手間が報われん。
今回はシンプルに焼くことにした。
厚みのある胸肉だ。
切り込みをたくさん入れて、蓋をしてじっくり焼く。
いい匂いじゃねえかEE:AEB64にんにく醤油の香ばしく焼ける匂いが漂ってくる。ただの腐肉がこの匂いにコーティングされているだけなのだろうか。
それが分かるのは、口に入ってからだ。
恐ろしいが、私はすっかり騙されている。ニンニクに弱いのだ。
焼きあがったら我慢できずに、すぐに食べてしまった。
・・・・・・・・・。
さて。今回も。
旨いEE:AEB64EE:AEAABEE:AEAABEE:AEAAB
しかもしばらく漬け込んだ効果か、胸肉独特のパサつきは全くなく、柔らかくなっていた。
チルド×漬け込み、これはパワーあるぞEE:AEB30
調子に乗って今度は半額で買った鶏のレバーを、バルサミコ酢とにんにく醤油に漬け込んでおいた。
これも先日食べたが、やっぱりジューシーでとても美味しかった。
さらに調子に乗って刺身までマリネしてみたが、これもまた美味しかった(さすがに怖かったので、これは一日だ)。
漬け込み万歳。
うっかりものに、漬け込みの技あり。
冷凍するなら漬けちゃった方がいい。忘れるし(笑)