人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

謎のアイドリング

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ズボラ、だらしがない、鈍感。

自分のことだが、イコール無神経とも言い難い。

部屋にホコリがたまっていようが、カーテンのフックがひとつふたつ外れていようが、バッグの底に丸めティッシュが入っていようが、気になりはしない。

逆に他人様の靴下に穴が開いていようが、鼻毛が出ていようが、イヤホンから音漏れがしてようが、やはり気にならない。

しかし、イコール無神経ではないのである。

イコール全てが気にならないのではないのである。

むしろ、神経質だと思うことの方が多い。

もっと違うことに神経質になった方がいいんじゃないかと思うが、自分でも嫌になるのが「隙間」だ。

寝る前など、タンスの引き出しがピッチリと隙間なく閉まっていないとダメだったりする。

一度布団に入ってからでも、気づいたら起きて直す。ほんの数ミリでもだ。

タオルの折り目も気になる。

単色であろうとも表裏がちゃんとなって畳まれていないと嫌だし、畳む際、下の層が上の層よりはみ出しているのもダメだ。

一番イライラするのが、「音」に関すること。

特に寝る時の音には過敏になっており、ほんの小さな物音でもパッチリと目が覚めてしまい忌々しい。

しかし深夜だ。音を出す方も少しは考えて欲しいものである。

気がつくと、窓の外から車のアイドリングの音が聞こえていた。

すぐ真下である。時間は深夜1時過ぎ。

タクシーか何かと思いしばらく待ったが、一向に止まないのでますます気になってくる。

5分もすれば、それはもうタクシーではなく住民関係だろうと考える。

私は「うるさい」というアピールも兼ねて、電気をつけ、外を覗き、窓を閉めた。

向かいの家であった。運転手は乗っている。

何ヤッテンダヨー、出掛けるなら早く出掛けてクレヨー。

気になりだすと、今度はだんだん苛立ちが加わってくる。

こんな時間に、こんな音が、いつまで続くのか。

これまで気にしたことなどなかったが、アイドリングとは単純なドゥルルル、というエンジン音に加え、周期的にブーンと唸るような音が繰り返されることが分かった。

そして私を苛立たせるのはこの「ブーン」であることも分かった(笑)

私はすごく眠かったのだ。

珍しく時計が鳴る前に目が覚め、久しぶりに早朝ゲームなどやったので、これなら夜はパッタリと眠れると思っていたのだ。

「こんなに眠いのだから、すぐに眠れるはず」と自分に言い聞かせてあれこれしょうもないことを考えるようにしてみたが、平行して「ブーン」に備えている自分がいる。

もう諦めた。こうなったらあんたがエンジンを切るまで付き合おうじゃないか。

やがてガチャッと家の扉が開く音がしてから、車のドアを閉めるバタンという音が聞こえてきた。

軽く30分は経っていただろう。待たせやがって。

これで相方が乗ったのだから速やかに出掛けてくれるだろうと思ったらすぐにもう一度バタン、とドアを閉める音がした。

あれ?

気がつくと、エンジンは切れていた。やがてまた家の扉が閉まる音。

そしてやっと静寂に包まれた。

なんだったんだ、一体。

静かになって、寝る環境は整ったが、この不可解な行動が私の頭を寝かさない。

なぞなぞのようだが、車に乗っていたのは一人で、ドアを閉める音が2回、これで車が無人になる運びとは??

相方は乗らずにドアを開けて運転手を呼びにきた→運転手がそれに応えて車を出た、ということだろう。

じゃ、なんで車にわざわざ乗っていたのか、となるともうサッパリお手上げである。

しかし頭が冴えてしまったので、とりとめもなく想像して過ごしたのであった。

気がついたら寝ていた。

寝不足だ、朝になってもボーッとしていた。

ところで私が考えついた前夜の一連の謎の行動だが、「ケンカしてダンナが車に篭城→奥さんが折れて呼びに来た」という貧相なものであった(笑)

ズボラ、だらしがない、鈍感、神経質、そして想像力に乏しい人間である。