人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

結果だけが存在する世界

<<自動投稿になってます。コメントのお返しが遅れますEE:AEAD9EE:AEAD9EE:AEAD9>>

指輪。

楽譜。

パスモ+鍵。

どこへ行ってしまったのか。どれも忽然と消えてしまった。

恐らく超常現象ではないだろう。なぜなら

酔っていたから

だと思われるからだ。

リハの合間の休憩時間のことだった。

相変わらず酒をかっ食らいながら、私達は果てない勢いで喋っていた。

笑ったり相槌を入れたりしつつ、私は左手の薬指を弄ぶ。

そこには指輪がはまっているはずであった。

長年つけている間に、それをいじる癖がついていたようである。

「あああああっ!!」

話の途中だったかもしれない。

宴もたけなわ盛り上がっているところ、空気を読む間もなく声を上げていた。

ないのである。指輪が。

これは厳密に言うと、結婚指輪ではない。

ないが、「その代わり」としてつけていたものである。これがないとは一大事だ。

実はそもそもサイズが少々緩く、風呂場で石鹸などついていると時々スッポ抜けたりしたシロモノであった。

とは言え、勝手に抜けるほどではない。

い、いつから!?

バンドメンバーも手伝ってくれスタジオ中をくまなく探したが、見つからなかった。

そう願いたい。

そんなに簡単に抜けるものではないと思いたいのだ。

ならどうやってなくなった??

まず怪しいのは風呂場、そうでなければ自分の意思で外したということになる。記憶にない。

そのまま2ヶ月が経ってしまった。

モノがモノなだけにバツが悪く、私はしらばっくれてこの問題は放置していたのだ。

しかし2ヶ月も経ち、もうほとんど絶望的だと思ったら、しらばっくれている訳にはいかないような気持ちになってきた。

まず私はダンナに謝らなくてはいけない。

気の重い作業だ。

その「気の重い作業」が軽くなる時間がある。

酔っている時である。

卑怯だと罵ってくれ、シラフで向き合う勇気がなかったのだ。

相変わらず酔って色んな話をしたと思うが、そんな時にシレッと言ってみた。

「やっぱり指輪、出てこなくて・・・。」

そしてダンナの返事は驚くべきものであった。

「玄関にあったよEE:AE4DA

は?

玄関??

というかいつから???

なんで??

靴箱の上に飾ってあるフレームの後ろにあるのを、偶然ダンナが見つけたとのこと。つい2、3日前のことだという。

そんな場所で勝手に指輪が抜けるのは不自然だ。ということは私が自分の意思で抜いてそこに置いたということになる。

そして私にはそのような記憶はない。

辻褄が合う理由がひとつだけ、あるにはある。

酔っていた、としか考えられん。

なんでそんな事をしたのかもさっぱり分からないが、酔っ払いだ、きっかけも原因もありはしない世界なのだ。誰もが理解し得ないのが普通という世界。

後は、ライブに持って行った楽譜とパスモ+鍵だ。

どなたか知りませんかね~~EE:AE5B1

追記:

いま下書きを見直しながら耳たぶをいじっていたら、ピアスがなくなっていることに気がついた。

いつから~~EE:AEB64

どこへ~~EE:AEB64