人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

土曜日、新宿にて。

やはりまた、壮絶な飲酒週末であった。

それを見越して金曜日は大人しくしていたのだが、それでも飲み過ぎでグッタリである。

土曜日は、友達と飲んだ。

1年ぶりぐらいになってしまっただろうか。中学の同級生である。サシで飲める数少ない友達のひとりだ。

場所は新宿。

お互いに調べはしたのだが、どこで飲んだらいいのか皆目見当がつかず、結局チェーン店で低刺激な飲みになってしまった。

そしてこの「どこで飲んだらいいのか皆目見当がつかない」という事態が、後々厄介を引き起こすのである・・・。

1軒目。某千ベロ店。

「ちょっとこういう感じではなかったか」というムードだったので移動。

2軒目。某激安イタリアンチェーン店(サイゼにあらず)。

ここでワインを痛飲し、完全に出来上がる。

いよっ、こうなったらどこぞの洒落たバーにでも行こう、となった。危険信号。

しかし酔ってか時の流れか、目当ての店が見つからない。

そこで娘ぶー子のところへ行こうと思いつく。

電話をすると、出たのは男だ。しかもぶー子のふりをしている。馬鹿な。

ぶー子を出せと言っても、自分がぶー子だと言って譲らない。

そこで「うちの猫の名前はなんだ」などの個人情報を言わせてみると、スラスラ答えるので怖くなってきた。

もしかしたら傍にぶー子はいるのか?脅されている?

全くラチが開かずに膠着状態のまま、電話は切れた。私は警察に行った。

ぶー子の住所だと管轄は隣の警察になるとのことで、西新宿に向かう。

その途中、ダンナから電話がかかってきた。

「ぶー子から電話がかかってきたんだけど・・・。」

ダンナ曰く、私が話していた相手はぶー子に間違いない、とのこと。私は全く狐にでもつままれたような気持ちである。

何が何だか全く理解できないまま、もう時間も経ってしまったし、ダンナも駅で待っててくれるというので帰ることにした。

翌日。

LINEを見ると、ぶー子は相当ご立腹であった。

LINEのぶー子は、全くいつものぶー子である。

私はもう一度声を聞きたく、電話をしてみた。

ぶー子であった。ただし、声が嗄れている。

扁桃腺がどうかしたとかで、声が変わっていたのである。

・・・形勢不利EE:AE4E6

「もう最初っから全然会話が通じなくて、こっちもだんだんイライラしてくるでしょEE:AEB30だから口調もあーゆー風になるし(敬語だったのである。だから他人だと思ったのだ。)、個人情報答えても信じないし、ホントもう勘弁して迷惑EE:AE4E5

ガーン。

ぶー子から聞いた話の前半部分には全く記憶がない。とにかく私の中では男が出てきてぶー子を出してくれない、というところからである。

やはり原因は飲み過ぎだろうか?シラフだったらこんなことにならなかっただろうか?

また株が下がってしまった。回復のチャンスはあるのだろうか。