やはりまた、壮絶な飲酒週末であった。
それを見越して金曜日は大人しくしていたのだが、それでも飲み過ぎでグッタリである。
土曜日は、友達と飲んだ。
1年ぶりぐらいになってしまっただろうか。中学の同級生である。サシで飲める数少ない友達のひとりだ。
場所は新宿。
お互いに調べはしたのだが、どこで飲んだらいいのか皆目見当がつかず、結局チェーン店で低刺激な飲みになってしまった。
そしてこの「どこで飲んだらいいのか皆目見当がつかない」という事態が、後々厄介を引き起こすのである・・・。
1軒目。某千ベロ店。
「ちょっとこういう感じではなかったか」というムードだったので移動。
2軒目。某激安イタリアンチェーン店(サイゼにあらず)。
ここでワインを痛飲し、完全に出来上がる。
いよっ、こうなったらどこぞの洒落たバーにでも行こう、となった。危険信号。
しかし酔ってか時の流れか、目当ての店が見つからない。
そこで娘ぶー子のところへ行こうと思いつく。
電話をすると、出たのは男だ。しかもぶー子のふりをしている。馬鹿な。
ぶー子を出せと言っても、自分がぶー子だと言って譲らない。
そこで「うちの猫の名前はなんだ」などの個人情報を言わせてみると、スラスラ答えるので怖くなってきた。
もしかしたら傍にぶー子はいるのか?脅されている?
全くラチが開かずに膠着状態のまま、電話は切れた。私は警察に行った。
ぶー子の住所だと管轄は隣の警察になるとのことで、西新宿に向かう。
その途中、ダンナから電話がかかってきた。
「ぶー子から電話がかかってきたんだけど・・・。」
ダンナ曰く、私が話していた相手はぶー子に間違いない、とのこと。私は全く狐にでもつままれたような気持ちである。
何が何だか全く理解できないまま、もう時間も経ってしまったし、ダンナも駅で待っててくれるというので帰ることにした。
翌日。
LINEを見ると、ぶー子は相当ご立腹であった。
LINEのぶー子は、全くいつものぶー子である。
私はもう一度声を聞きたく、電話をしてみた。
ぶー子であった。ただし、声が嗄れている。
扁桃腺がどうかしたとかで、声が変わっていたのである。
・・・形勢不利EE:AE4E6
「もう最初っから全然会話が通じなくて、こっちもだんだんイライラしてくるでしょEE:AEB30だから口調もあーゆー風になるし(敬語だったのである。だから他人だと思ったのだ。)、個人情報答えても信じないし、ホントもう勘弁して迷惑EE:AE4E5」
ガーン。
ぶー子から聞いた話の前半部分には全く記憶がない。とにかく私の中では男が出てきてぶー子を出してくれない、というところからである。
やはり原因は飲み過ぎだろうか?シラフだったらこんなことにならなかっただろうか?
また株が下がってしまった。回復のチャンスはあるのだろうか。