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兄夫婦の家に行ったのだ。
兄がまさかの結婚をしてはや数年。
あっちにいったりこっちに来てもらったりして、楽しくお付き合いをしている。
ちょっと不思議な気持ちだ。
兄とは子供の頃こそ仲が良かったが、兄も私も早くに家を出てしまったのであまり付き合いはなかったのである。
遡って実家にいた頃の兄は皮肉屋で言葉がきつく、正直、私は畏れて顔色を伺って過ごしているようなところがあった。
優秀な人間であった。
しかしよくある「勉強家」的な優秀とはちょっと違う、いかにもAB型っぽい変わり者の優秀だ。つかみどころがなく、私には恐ろしい存在だったのである。
なので今こうして兄とその奥様と、普通に楽しく酒を飲んだりしているのが嬉しい半分、なんというか照れくさいところもある。
義姉(といっても年下だが。まりちゃんだ。)から兄が私のことを褒めていたということを聞き、私は大変驚いた。
そして、私が実家にいた頃に一番存在を認めてもらいたかったのは兄だったのかもしれないと思った。
もちろんそれ以上にけなされていたかもしれないが、それは想定内である、何とも思わない。
そんな何だか良く分からない兄がとても素敵な方と結婚したので、こうして交流を持つことができている。
料理が上手で、今回は家に招かれてホームパーティだ。
いやもう、紛れもなく「兄」であった。それは昔の得体の知れない兄ではない。
不器用で酒に飲まれる「私にソックリ」の兄だ。ダンナが笑ったわ。
昔から凝り性ではあったが、それはまだ変わっておらず、今ハマッているのは「タンバリン」であった(笑)
ついでに晒してやるが、実家にいた頃にハマッていたのは、順に、電車、相撲、さだまさし、クラシック、ジャズだ。
親のバックアップも受けて、どれもその入れ込みようは凄まじいものであった。
まりちゃんも音楽は好きなようで、見たこともないような楽器がたくさん部屋に置いてあったのだ。
その中のコンガのような打楽器を酔っ払って叩かせてもらっていたら、ディジュリドゥの登場だ、腰抜けるかと思った!
オーストラリアの先住民の楽器というそれは、1メートル半もあろうかという笛である。
ポンポコポンポコ叩いていると突然ブオ~というので顔を上げたら、まりちゃんがディジュリドゥを吹いているのだ、すごいセッションである。
やがてシングルレコード大会となり、懐かしいメロディが流れ出すと、ダンナが寝た。
名残惜しいが、帰る時が来てしまったようである。
駅までは兄が送ってくれたのだが、酔っ払い3人だ、これは悪い意味でかなり強い。酔っ払いは人数が増えるほどタチが悪くなるのである。
後ろから軽トラックが私たちを抜かしていく時に、「あれをやっちまうかw」と冗談で言ったらそれが引き金になり、抜かされざまに3人で「ウオ~~~!!」と声を上げる。
後にそのトラックは今度正面からすれ違って行ったが、絶対に何か良からぬことをこっちに向かって言っていた(笑)
こういうところからトラブルは起こるのだろう。ゴメンナサイ。
次に前に現れたのは、犬の散歩だ。
3人がかりで「犬だ!!」「どこどこ!?」「ほら、ワンちゃんあそこ!!」と騒いだもので、深夜のお散歩をしていた飼い主はさぞかし怖い思いをしたことだろう。
そこで今度は野良猫が現れてくれたので、事なきを得たが。
本当に楽しい夜であった。
兄が千鳥足になっていたのでその後が心配になったが、酔った私に心配させるなど、兄もなかなかの酔っ払いである。
2本のワインを持って行き、4本(記憶に残っている数だそれ以上かもしれん。)のワインをハイエナのように飲みつくして帰ってきてしまった。
近いうちに今度はうちに呼ぼうと思う。
「私らは酒が原因で死ぬような気がする。」と兄に言ったら、サラッと兄も「そんな気がする。」と言った。