人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

雪の軌跡

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もう20年も昔のことだ。私たちはスキーにハマッてしまった。

若いうちに結婚・出産、経済的には厳しい状況だったが、ハマッてしまったのである、何としてでも行きたい。

最初の車は中古の軽自動車、これに金属チェーンを巻き、高速を使わず車内泊という弾丸スキーを、毎週末のように決行していた。

やがて車は軽のRV車に、タイヤは非金属チェーンへと変わる。

しかしまだまだ財布に余裕はない。

一般道を走る週末であった。

そしてやっと大型RVにスタッドレスという理想的な足となったが、だからといって金持ちになった訳ではない。私達は高速を避けて、ひたすら一般道を走り続けていた。

高速を使うようになったのは、もうシーズンに何度も行かないようになってからである。

ここまで長い道のりだったが、私は苦ではなかった。むしろ、楽しんでいた。

金曜日の夜に、寒い中、荷物を積み込む。

清瀬、新座、と進み、やがて国道17号に出る。

長い長い17号だ。気温がどんどん下がっていくのが、車の中でも分かる。

セーブ・オン。軍手の行田。「週に1回は焼き肉を食べよう」の看板。

ある時は三国峠で深夜の大渋滞、ある時は炎を吹き上げる事故車両の横を通り過ぎる。初めてのABS作動。

色んなことがあった。

片道5時間6時間も、音楽を聴きながら外の変化を楽しみ、会話を楽しんでいた。

懐かしい思い出である。

実は懐かしさから、またあの道を辿りたいと思うことが多くなったのだ。

しかし運転するのはダンナだ。ダンナに長時間の運転を強いることになる。自分からは言えない。

私は横に座っているだけで、スキー場に着いてしまうのだ。

景色も音楽も楽しむ。思い出も美しい。

しかし果たしてダンナはどうだったのか。

「俺、またあの軌跡を辿りたい・・・。」

飲みながら、懐かしいスキー三昧の日々を語っていたら、ダンナの方からそう言い出したのである。

こうなったら、早い。

準備は私がする。日にちの設定だけしてくれればいい、行こう!

それが今夜である。

ところで大きな問題がひとつあった。雪用タイヤがない。

スキーに行かなくなったので、ノーマルタイヤの買い替えをしないでまずこのスタッドレスをノーマル代わりに履かせてしまった。

今履いてるのがそうなのか?それすら分からないが、もう雪道は無理なのは確かだ。

スタッドレスのレンタルなど色々調べてみたが、今後のことも考えて、結局チェーンを買った。

行き先は、一番良く行った丸沼だ。

小さいスキー場だが、沼田ICからは一番奥にあり(その道のりも楽しみであった)、雪質が抜群にいい。

とは言っても今回は、滑らない(笑)

もう板は処分してしまったし、気力もない。楽しみたいのはドライブである。

さぁ、準備をしなくては。

あのころ良く聴いたカセットテープとたくさんの毛布、筋子のおにぎりを握れるったけ握ってやる。

積雪は240cm。

雪合戦しに一般道で丸沼に行くぞEE:AEB30