やらなきゃやらなきゃと思っているうちに、12月になってしまった。
そんなのはいつものことだが、やはり命あるものを無責任に放置するのは心が痛む。
痛むから、見ないふりをしていたのである。
このままでは冬を越せずに死んでしまうかもしれない。
あぁいっそ・・・、ダメダメッ・・・。
月下美人だ。ギリギリの環境で、今日まで生きながらえてきた。
実家の母から分けてもらったものだ。
初代のものは、綺麗に花を咲かせた後、その年のうちに枯らせてしまった。
だいたい夏は外、冬は中、などという面倒な作業を含む飼育は、私には向かんのだ。
ところが母が哀れっぽく「ダメになっちゃったならあげるわよ、持っていきなさい。」などと言うから、つい貰ってしまったのである。2つ。
咲いたのは貰った年だけである。
その後は毎年、家に入れるのが面倒でギリギリまで外に出していたのだ。
何しろ、とても大きいのだ。両手で抱えてどっこらしょ、と2階まで持って上がらなくてはならない。
そこへきて夏の間に更に成長し、巨大化した。一番長い部分は、1メートルを軽く越えているだろう。これが自身の重さに耐えかね、おのおの勝手な方向に流れているのだ。
これでもサボテンの仲間である。もはや花など咲くとは思えない有様で、単なる厄介者と化していた。
長い部分があまりにも邪魔だったので、夏、外に出したときにチョン切って、その辺の鉢にブスッと挿して置いたのだ。
水もやらなかったのに、ちゃんと育ちよった。これにより、またひとつ、増えてしまった。
これもやがて化け物のように伸び、面倒な思いで持ち運ばなくてはならないのか。
まるでゾンビである。
意識的に殺さないと途方もなく成長し、エンドレスに増え続けるゾンビだ。
かと言って、意識的に殺すこともできないEE:AE473
サボテンは人間とコミュニケーションが取れるという話を聞いたことがある。
あんなに大きなサボテンだ、もう私の本心は読まれていて、恨んでいるかもしれない。
このまま外に放置すれば恐らく枯れるか、回復できないようなダメージを負うだろう。
彼らは死を予感し、私を恨みつつ朽ちていくのだろうか。
ええいもう、持って上がるのも放置するのも辛い、育てるのも捨てるのも辛いEE:AEB30
・・・と今年もウジウジ考えた挙句、やっと観念して部屋に入れたのだ。ごめんよ、美人。
しかしデカ過ぎるよ、ホントにEE:AE5B1
切れば増やすことになるし、ほっときゃデカくなるし、何の罰ゲームだよEE:AE4E5
ホラーだ。
誰か助けてEE:AEB64
ゾンビと言えば、やはり母からもらったオリヅルランも、鉢からピョンピョンといくつも子孫を生み出している。
これもエンドレスだ。
ゲームではなく、本当に何かの罰なのか??
私の罪深さからきているなら、元を断たなくてはならないが・・・・・・・。