人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

終わらない美人

やらなきゃやらなきゃと思っているうちに、12月になってしまった。

そんなのはいつものことだが、やはり命あるものを無責任に放置するのは心が痛む。

痛むから、見ないふりをしていたのである。

このままでは冬を越せずに死んでしまうかもしれない。

あぁいっそ・・・、ダメダメッ・・・。

月下美人だ。ギリギリの環境で、今日まで生きながらえてきた。

実家の母から分けてもらったものだ。

初代のものは、綺麗に花を咲かせた後、その年のうちに枯らせてしまった。

だいたい夏は外、冬は中、などという面倒な作業を含む飼育は、私には向かんのだ。

ところが母が哀れっぽく「ダメになっちゃったならあげるわよ、持っていきなさい。」などと言うから、つい貰ってしまったのである。2つ。

咲いたのは貰った年だけである。

その後は毎年、家に入れるのが面倒でギリギリまで外に出していたのだ。

何しろ、とても大きいのだ。両手で抱えてどっこらしょ、と2階まで持って上がらなくてはならない。

そこへきて夏の間に更に成長し、巨大化した。一番長い部分は、1メートルを軽く越えているだろう。これが自身の重さに耐えかね、おのおの勝手な方向に流れているのだ。

これでもサボテンの仲間である。もはや花など咲くとは思えない有様で、単なる厄介者と化していた。

長い部分があまりにも邪魔だったので、夏、外に出したときにチョン切って、その辺の鉢にブスッと挿して置いたのだ。

水もやらなかったのに、ちゃんと育ちよった。これにより、またひとつ、増えてしまった。

これもやがて化け物のように伸び、面倒な思いで持ち運ばなくてはならないのか。

まるでゾンビである。

意識的に殺さないと途方もなく成長し、エンドレスに増え続けるゾンビだ。

かと言って、意識的に殺すこともできないEE:AE473

サボテンは人間とコミュニケーションが取れるという話を聞いたことがある。

あんなに大きなサボテンだ、もう私の本心は読まれていて、恨んでいるかもしれない。

このまま外に放置すれば恐らく枯れるか、回復できないようなダメージを負うだろう。

彼らは死を予感し、私を恨みつつ朽ちていくのだろうか。

ええいもう、持って上がるのも放置するのも辛い、育てるのも捨てるのも辛いEE:AEB30

・・・と今年もウジウジ考えた挙句、やっと観念して部屋に入れたのだ。ごめんよ、美人。

しかしデカ過ぎるよ、ホントにEE:AE5B1

切れば増やすことになるし、ほっときゃデカくなるし、何の罰ゲームだよEE:AE4E5

ホラーだ。

誰か助けてEE:AEB64

ゾンビと言えば、やはり母からもらったオリヅルランも、鉢からピョンピョンといくつも子孫を生み出している。

これもエンドレスだ。

ゲームではなく、本当に何かの罰なのか??

私の罪深さからきているなら、元を断たなくてはならないが・・・・・・・。