人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

雪かきは娯楽でもスポーツでもない。

色々と煩わしいので、ご近所さんと顔を合わせたくない。

かと言って出遅れてバツの悪い思いもしたくなかったので、朝8時半からの雪かきだ。

天気は良く、気持ちはいい。

どれ、いっちょきれいにしてやるとするか。

しかしこれが「娯楽」などではないことは、すぐに分かった。

重いEE:AEB64

重い上に、雪を集めている場所がどんどん遠くなる。

そして雪の山はどんどん高くなるので、その分高く放らなくてはならない。

汗をかき始めたが、もう脱ぎに戻るのも面倒臭い。

このまま一気に片付けよう。

最初に出てきたのは、隣だ。

よほどキッチリすれ違いでもしないと挨拶もしない間柄で、一番出てきて欲しくない人であった。

珍しく向こうの方から挨拶してきたので面食らった。しかし顔も見ない。

なので私は向こうに尻を向けて、雪をかいた。

結局隣は道路には手を付けず、車の雪だけ落としていった。

これで再びひとりになったが、今度は「どこまでやったらいいのか」という問題が残されていた。

この一角は変則的な袋小路になっていて、私道部分の境界線が曖昧である。

まぁ逆隣りは3人の子育て中、向かいは仕事でいない、斜め向かいも同じく。

みんな雪かきなんてしている余裕はなさそうだ。

かといってこの家の分を全部はさすがにキツいEE:AE5B1

なので若干多めに、多めに、・・・。

止めどころがわからんEE:AE5B1

誰かの家の分だけ少なくなってしまったら、なんだか不公平だ。

もうウジウジ考えるなら、どんどんやってしまえ。仮に不公平でも、たくさんやってあげれば文句もなかろう。

きりがないEE:AE5B1

疲れた。

暑い。

豆が痛い。

ここで誰か出てきたら面倒だ、と思ったところで、「誰か」が出てきてしまった。

斜め向かいだ。

ここは共働きだからいないとばかり思っていたが、おばあちゃんがいたんだったEE:AE5B1

おばあちゃんだよ、私だってこんなにキツいのに、おばあちゃんが、私が疲れ果てたタイミングで出て来ちゃったよEE:AEB64

斜め向かいの分を助け、結局2時間だ。

外は寒かろうと思い、部屋の暖房は切らずに自分を迎えるようにしてあった。

しかし汗だくである。

疲れた。

次はベランダか。

このままでは洗濯物が干せん・・・・・。