人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

容疑者

睡眠サイクルが掴めてきた、4、5時間寝れば十分・・・、などと言ったばかりだが、その後パッタリ、朝起きれなくなってしまった・・・。

睡眠とは奥が深いぞ。ナメた口きくと、痛い目に合う。

朝起きれない、ということは、朝ゲームができない、ということだ。何とか時間を捻出しないと、その日はゲームができないのである。

専業主婦だ、いくらでも遊ぼうと思えば遊べる。

しかし遊ぶなら、後ろめたい思いをしないで遊びたい。コソコソしてはもはや遊びではなく、悪事である。

なので、「やる事をやってから」というのがスジだ。あぁ、子供の頃に良く親に言われたなぁ。お母さん、ぽ子は今やっとまっすぐに育ちました。

スケジュールの一番下に、「ゲーム」と書き込んだ。「晩ご飯の仕度」の次だ。

昨日は鍋で、下ごしらえはかなり楽に終わった。

早くゲームに取り掛かりたかったが、こうなったらダンナが帰ってくるギリギリまでやろう。そのためには、「食べるだけ」の状態にまで持っていかなくては。

テーブルを拭いて、取り皿を出し、硬い根菜は先に鍋に入れてしまう。

いっ、いよいよだっ、テレビをつけて、入力をゲームに切り替えて、ポロロロ~~ンEE:AE5BEウッ、この音は。

ダンナからのメール着信だ。

どうでもいいことだが、私はいまだに「着メロ」というものをダウンロードしたことがない。ぼったくられそうで怖いまま、今日まできてしまった。この音は、もともと携帯に入っていた、空港のチャイムである。

会社を出ました、というメールであった。残り時間、1時間強。

プレステの電源を入れ、コントローラーにUSBケーブルを繋ぐ。

忌々しいことに、無線で反応しなくなってしまったのである。

ケーブルを繋げば動くだけまだいいが、短いのでかなり動きが制限されてしまうのだ。暴れる訳ではなくても、あったはずの自由を奪われることは、不自由である。

そして昨日、せっかくコタツを出したのに、ケーブルが短いせいでコタツには入れなかった。コタツを背にテレビの前であぐら。

ファイナルファンタジーのオープニング。この曲、好きだなぁ。パーパーパーパーパーーーパーパーパーパパパーパーパーーパ--EE:AE5BE

えーっと、ノートどうしたっけか。

ゲームといえども、真剣勝負である。私はやるべき事や注意すること、感想などのメモを取るために、ノートを常に用意している。

大事なノートだ。特に昨日は、次にやるべき事を先に調べて細かく書いたのである。あれがないと困る。

必要な時ほど見つからないの法則EE:AEB64

もー、時間ないのにEE:AE5B1

攻略本、リモコン、筆記用具、メガネ(アダルト)などのゲームセット(試合終了ではない。これから開始しようというのだ。)は、カゴに入って定位置に置いてある。こういうことにならないようにこうしているのに、ノートがないのである。あれがないと、また色々と面倒なことを調べ直さなくてはならない。

時間がないのだ、どこかにあるはずである。あんなものを必要としているのは、私しかいない。恐らく日本中でも。

ありそうな場所を探しても、ノートは出てこなかった。

おかしい。

古新聞の束、パソコンの後ろまで見たが、見つからない。

・・・こんなに探して見つからないなんて・・・、

こんなに探して見つからないなんて、まるで誰かが故意に隠したみたいじゃないか。

実は、同じことがおとといの夜にも起こっていた。

その時は、今は使っていないパソコンの下にある印刷用紙の束の上、というありえない場所から見つかった。

私ではない。と、思う。となるとダンナだが、他の物も載っていたので、恐らくたまたま無意識に置いたか混ざったかしたのだろう。と思っていた。のだが。

自分が仕事をしている間にゲームをやるなんて、・・・と思っていたら。

自分というものがありながら、ゲームの男にうつつを抜かすなんて、・・・と思っていたら。

こんな子供じみた遊びばかりやりやがって、・・・と思っていたら。

まさか、と思いつつ、探せど探せどノートは現れず、私は麻薬中毒患者のようにイライラし始め、疑り深くなっていった。

そういえば、コントローラーの調子が悪いと伝えた時も、素っ気なかったような気がする。

2つあるコントローラーが2つ同時におかしくなったのである。不自然ではないか。

あの野r・・・、

こうなるともう探しても無駄に思え、ふて腐ってコタツに足を入れたその時。

それはコタツ布団の下から、ページを開いた状態で見つかったのだ。

えっ・・・。私、ノート出しっぱなしで、その上にコタツをセッティングしたの??気づけよEE:AE5B1普通、物の上にコタツ置かんだろーEE:AE5B1

「ただいま。う~~、今日はホントに寒いねEE:AEAC2あっ、コタツだEE:AE482」帰ってきたダンナが言う。

「お帰り。コタツ出したよ。あったまってねEE:AEACD」私は言った。