1ヶ月ほど前になるだろうか。
朝ダンナを見送りしばらく経った後だから、恐らく彼は電車の中からよこしたメールだろう。
「急に北海道で美味しいものを食べまくりたくなった、猛烈に」、というような内容だったと思う。
何かを突然猛烈に催すことなど、良くある事である。まさか実現する方の類であったとは、その時は思いもしなかった。
なにしろこの9月10月は猛烈に忙しく、行くにしてもずっと先になるだろうと私は本気で取り合わなかったのだ。
しかしダンナは本気だった。
時間がないなら、ない中で行く。
1泊の強行ツアーである。滞在時間、およそ26時間。
目的は「旨いものを食べまくる」という事であったので、まぁ不可能ではない。
決まってから2週間、ただひたすらに食べるものの情報を集め、出発したのが金曜。
飛行機は土曜日だが、早朝の便なので、駅までのバスがない。
前夜は町田に泊まり、そこから朝早いリムジンバスで空港に向かうことにしたのである。そういう意味では2泊というのか。
綿密に計画を立てていったのだが、やはりぽ子である。札幌でも「週末の久米川」のような夜を送り、予定を大幅に狂わせて帰ってくる事になった。
特に二日目は台無しである。
でも、あれはあれで良かったと思う。
失った「予定」を上回る出会いがあったのではないだろうか。
旅のお話は明日。
次回予告。
「まさか札幌でもギターを弾くことになるとは(ダンナ談)」。
乞うご期待!