また週末に入れば調理をしなくなることが、目に見えている。そろそろ食材を整理して、消費しなくてはならない。
と同時に、近所のスーパーで牛肉が安くなっていた。なので、これ込みの消費を考える。
食材から献立を考える時は、ネットで検索したほうが早い。
便利なのでこの頃はクックパッドの世話になる事が多く、「お気に入り」にはものすごい数のレシピがストックされている。
どれ。「牛肉」はどうかね
安売りされていた牛肉は、モモ肉であった。脂身が少ない部位で、火を通すとパサパサになってしまう。なので私はいつもタタキにしていた。
生肉大好き、今日もタタキを食べるぞ~EE:AEAA6と思ったのだが、「またタタキ・・・」というダンナの心の声が聞こえた。
好きなものは私の一存で何度も食卓に上がる。作り手の特権と思っていたが、これでは職権乱用ではないか。たまには違ったものにしてみよう。
そこでストックしてあるレシピに、ワイン煮というものを見つけたのだ。
煮込みの肉なら私は断然脂身の多いものを使うが、たまにはあっさりとモモに肉もいいかもしれない。
私は3つあるワイン煮のレシピから、モモ肉を使っているものをチョイスした。
あと急を要する食材は、きゅうり、パプリカ、かぼちゃ、キャベツ、人参であった。
これらもワイン煮に合わせてクックパッドからレシピをチョイスした結果、サラダのザリー寄せ、ココットカマン、具沢山のパンプキンスープ、というおもてなしのようなメニューが揃ってしまったのだ。
ところでココットカマンとは私も初めて聞いたが、ココット皿にカマンベールチーズと好みの具材を入れて焼く、というもので、今回はクックパッドのレシピに従って、パプリカと茹でたブロッコリーとを入れ、バルサミコ酢とオリーブオイルをかけてトースターで焼いた。簡単。
煮込みにモモ肉を使う不安があったので、これは煮込み時間を極力長くすることで解決を図った。
かのレシピでは圧力鍋を使っていたが、そんなものは我が家にはない。保温鍋に入れて6時間。ホロリと崩れてくれ。
ワイン煮は煮込むだけ、ココットカマンは焼くだけでナメておったが、ゼリー寄せとスープが厄介で、3時間もかかってしまった。全て終わった時には思わず座り込んだ。
こうなるとアレだ、考えないようにしていたが、やはり食卓を完璧にしたい。
このラインナップに絶対的に足りないものがある。
ワインだ。
まぁ早く寝ればいいでしょ。
ワイン煮は最悪であった。
表面はどす黒くガビガビに硬くなっており、中は予定通りパッサパサで、口腔内の水分をじゃんじゃん吸収してしまう。
「つくれぽ(クックパッドのレシピの感想である)」は嘘かサクラか。騙されたような気持ちだ。
そして、ちゃんと早く寝たのに、今日一日グッタリ疲れて使い物にならなかった。
酒は毒である。アレを飲んだら「いつも通り」の生活レベルを保つぐらいでは、追いつかない。
2時間3時間は早く寝る、ぐらいの病人生活レベルで挑まなくてはならないのである。
でもココットカマンは美味しかった。
赤ワインは外せないので、作るなら週末をお勧めする。