ライブ前夜。
不安が残っていたので、メンバーのみんなに集まってもらって最後の練習をしたのだ。
急にお願いして申し訳なかったが、この2時間で良くまとまったと思う。
まぁ演奏面は良かったとして、酒の方は飲み過ぎたEE:AEB64
ライブの前に飲み過ぎて二日酔いで飲めないとかないよね、などと言っていたのだが、結果的にそれに近い状態になってしまった。
しかしそのおかげで、バカみたいに酔わずに済んだ。こういう方法もあったか。
とはいえ、この前夜は酷かったようだ。
スタジオからどこにも寄らずに帰ったはずだが、それは私があまりにも酔ってどこにも寄れなかったということらしい。
そんなに酔ったつもりはないが、確かに記憶が途中で途切れている。
途切れているが、途中からまた動き出したのだ。
それは、寝室であった。
電気はつけっぱなし、ベッドを見ると血がついていた。
ヒザ、痛いEE:AEB64すりむけて出血していた、どうしたEE:AE5B1
これではベッドを汚してしまうので、何か貼らなくては。
リビングに下りる。
一応言わせていただきたいが、この時にはダンナと救急セットをまさぐったのだ。こんなものを貼ってしまった原因は、私ひとりにある訳ではないと言いたい。
とにかく朝起きてみたら、ヒザには湿布のようなものが貼ってあった(笑)
しょーもねーなーと笑ったが、ちょっと待て??これ、いつか剥がさなきゃならないんだよね!?
端を軽く引っ張ってみると、湿布ではないようで、しっかり粘着されていた。つまり、傷口込みでヒザに貼り付いているのである。
もう何年かかってもいいから、自然に剥がれるまでくっつけておきたかった。
しかし風呂に入るときに、考え直すことになってしまったのだ。
これはテープのようにしっかり貼られてはいるが、素材は湿布のようなもので、撥水性はない。
つまり風呂に入れば、傷口にしみる訳だ。
切り傷ではなく、擦り傷である、かなり痛むことが予想された。
できることなら、かなり痛む事態など避けたいのが人情である。
そこで私は、この訳のわからない粘着湿布の上から、防水テープを貼る事にしたのだ。
ところがダンナが「何やってんの!?濡らして剥がすほうが痛くないよ!」と突っ込んだ。
確かに、乾いた状態で粘着湿布(仮名)に貼り付いた傷口を剥がすよりも、濡らした方が剥がしやすそうではある。
でもそのためには、傷口に塩を塗り込むような激痛を乗り越えなくてはならないのだ。
大げさだと言うなかれ、当事者にはそれぐらいに思えるものなのである。
散々悩んで、濡らす方を取った。
いや濡らすなどとは考えないでいく。
ヒザをかばいながら体を洗っているうちに、気がついたら濡れていた。こういう流れが最適だ。
果たしてそれは成功した。
ひどい痛みを感じることもなく、入浴の前半は滞りなく遂行。
しかし、湯船に入ってからが少々やっかいであった。
これ以上ヒザを濡らしたくなかったので、両膝を湯船のふちにひっかけ、尻から浸かっていたのである。
そのまま歯を磨いたが、浮力でバランスが崩れる。
幸い湯船に取っ手がついていたので片手でそれを持ち、片手で歯を磨いたが、かなりハードな歯磨きであった。
しかし、地獄はこの後である。
ダンナに時間をかけてこの訳の分からない粘着湿布を剥がしてもらったが、もーガッツリ貼り付いて痛いのなんのEE:AEB64
後で分かったが、どうやら貼っていたのは「シップ剤の固定に便利!粘着シート」であった・・・。