コツコツと努力をしている。
地道に地道に、夢を叶えようとしているのである。
夢・・・、か。
もう「奇跡」とでも言いたくなってきたが。
ゲームの話だEE:AE4DA
こういう事には努力を惜しまないのだが、途方もない作業であった。
まぁつまり、ゲーム上で使う強い武器、というのを手に入れようとしているわけなのだが、強い武器である、おいそれとは手に入らない。
武器によって様々な難関が待ち受けているが、今回の難関は「確率」であった。
欲しいのは賢者の杖だ。凄そうだろう。賢者。
その賢者の杖を馬鹿者が手に入れようというんだから、時間がかかる訳で。
入手方法はいくつかあったが、物理的に無理なものを除き、確実な方法を選んだつもりであった。
「宝箱から出す」という方法だ。宝箱、開けるだけ。
しかし、アタリが出る確率が、非常に低い。
低いが、「出る確率」というものが存在しているのである。ある意味確実じゃないか。
ただただ毎日毎日その場所に行って繰り返し宝箱を開ける、それだけでいつか「賢者の杖」がでてくるのである。
ちなみに他の方法は、めっそうもないオバケがジャンジャン出てくる迷路みたいな場所に行かなくてはならない。
オバケを倒す手間と、迷路を迷わずに進む手間が多いのだ。
「低確率」と天秤にかけるまでもない。
して、いかほどに低確率なのかというと、実は良く分かっていなかった。
計算ができないのであるEE:AEB64
まず、その場所に宝箱が出現する確率が10%、その宝箱の中身が武器である確率が20%、そしてその武器が「賢者の杖」である確率は5%、簡単に言うと、そんな感じだ。
いったいこれは、トータルで何%になるのだろうか。
ダンナは「良くわかんないけど、たぶん0.4%。」と言った。
つまり250回に1回は出る確率だと言うので、それぐらいならやれそうな気がしたのだ。
まだ二日目だが、1時間ずつ、コツコツと宝箱を開けていた。
ドラマも技術もない、単なる作業である。1時間が限界だ。
しかし不思議なもので、開ければ開けるほど、アタリが近づいてくるような気がしてくる。
そう思うと、どの1回も無駄ではないのだ。
と、ダンナに言ったら、確率とはそのようなものではない、私のしていることは、ガラガラくじの玉を、出したらまた戻しているのと同じだと言うではないか。
確率は変わらず毎回0.4%。
開けても開けても0.4%、セーブなんかしてもしなくても同じ、常に安定して250回に1回なのである。
果たして実際にはみんな、どのような方法でどれぐらい時間をかけて入手しているのだろうかと攻略サイトを見てみたら、その確率は「0.1%」と書かれていた。
あれ?なんで違う??
もしかして、ダンナの計算違い??
0.1%と0.4%では、見た目には大差はないが、宝箱を開ける回数として比べたらどえらい違いになるぞ。
どっちが正しいのか??
そこでまず、実家の母に電話をしてみた。
母は算数・数学はパズルだといって、問題を解くのを楽しむような人である。
歳食って精度は落ちているかもしれないが、なに、ちょっと声も聞きたいし、どう答えるか興味もある。
して母の答えは「0.01%」であった。確率はさらに下がる。
「だからね、まず最初の10%ってところで×100分の10にするしょ?」
「??」
「で、次が20%なら100分の2!かけるでしょ!(ここで間違えたのね、母は。もちろん私は気づきもしなかったが。)」
「なんでかけるの??」
「なんでってあんた、100のところの10%と20%なんだから、なんで分かんないの!」
「だって、なんでそんな分数をかけるのか・・・。」
「あんたホントに分かんないの!?だから、100のうちの10%なんだから、100分の10をかけるんでしょう!!」
怒り出したEE:AEB64
リアルに思い出したが、子供の頃はこのように勉強を教えられつつ、理解力がないので良く怒られたものだ。
しかし大人になった今思うが、その説明、分かんねーってEE:AE5B1子供の頃もこの調子でゴリ押しされていた可能性アリである。
何だか良く分からなかったが、どうやら母には0.01%となるらしい。
しかしそれでは困るのだ。
欲しい武器が出てくる可能性が10000回に1回だなんて、さすがにやってられん。
正しい答えは何なんだ??
0.4%ならやってもいい、0.01%なら御免だ、0.1%なら続けながら他の方法も考える。
もっと頭の良さそうな人に聞こう。理数系が得意そうな人。
・・・NaOさんEE:AEB80
この方はギターの改造やエフェクター作りなんかも自分でやってしまう人で、説明もうまそうである。
「0.1×0.2×0.05=0.001。%元が100なら0.1%、1000に1つの確率です。」
この式もチンプンカンプンだったが、0.1%、攻略サイトと同じ、ここに2票である。
答えは0.1%なのだろう。
か~~、千回に1度かEE:AEB64
「千回目が次かもしれないよ」と言ってくれたが、もちろん千回で出ない可能性もあるのだ。
今、裏技を探っているところである。