人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

マグカップと添い遂げる

例えばトイレ掃除、洗濯、炊事なんていうのはいわゆる当たり前の家事であり、わざわざ「やりました」と言うことができないザコである。

なのに家の中はザコだらけ、こっちを叩けばあっちが出てくる、まるでモグラ叩きのような状態なのである。なかなかボス戦のチャンスはめぐって来ない。

そんな中、今日はやっと大物のひとつにとりかかることができたのだ。

思ったよりも難易度が高く、途中何度もくじけそうになった。

腰に手をあて、遠くを見て、「ああ。」とため息をもらす。

もう駄目なんじゃないかと弱気になる。

いうなればFF界のオズマだ。分かりにくいっつーの。

だがしかし、分かる人には素晴らしく分かってもらえる例えだったりするのがもったいないところである。

食器棚の整理に着手したのだ。

別にさほどゴチャゴチャしている訳ではないのだが、動かないものが半分ほど占めているのである。これではもったいない。

まずはやたらと多いコップ類、そして父から大量にもらった皿。

人数に対して多すぎるコップ類と、今使っている安い皿を処分し、客用にとっておいた皿を普段使いに格下げすることにした。

まずはコップどもの方をビビらせてやる。

その数、コップ17個、酒用のグラス5個、ワイングラス・食前酒用グラス8個、湯飲み7個、マグカップ7個。この間まで娘ぶー子がいたとはいえ、多過ぎる。

割れる数より買う数が上回った、その結果である。

まずは、ハンパをよける。

コップ類というものは、そうそう汚れたり、中途半端にボロくなったりはしないのだ。

綺麗か割れるか、ほぼそのふたつにひとつである。

なので、残った未亡人もまだまだ美しいのだ。だから捨てられなかった。おっ、こっちは分かりやすい例えになったね。

しかし、今も捨てられない気持ちは変わらない。

とりあえずよける。

どうするかはまた後で考える。これも大きなボス戦となるだろう。

それでもワイングラスのハンパだけは、よけられなかった。

高級だからなのではない。銀行でくれたミッフィーちゃんともらい物である。

しかしこれがなくなると、ウチに人を呼んでワインを飲むことができなくなってしまうのだ。

貧乏臭いが現状、そろっているのは2個だけで、あとはバラバラである。3人以上集まることになったら、バラバラをかき集めなくてはならないのである。

そして私を唸らせたのは、マグカップだ。

自信を持って言うが、あれは割れない。割れたところを見たことがない。

一度ぶー子とケンカして壁に思い切り投げつけたこともあったが、どこもなんともならなかった。

実家に帰れば、まだ私がいた当時のマグを使っている。

つまり、減らない。

対して、入ってくるEE:AEB64

7個の内訳は、結婚した時にもらったものが2個、衝動買いした顔文字(゚∀゚)のマグ1個、買った覚えはないがいつの頃からかあるピングーのマグ(投げたやつだ。)1個、ソフトバンクのおまけが1個。

そして困ったのは、ぶー子が学校で作ってきたやつ2個であった・・・。

(゚∀゚)とソフトバンクとピングーは諦めがついたが、この2個はEE:AE5B1

ぶっちゃけ他に5個もあるので、ほとんど使っていなかった。

だからと言って、1つはデザインド・バイ・ぶー子のまぁ中学生らしいもの、ひとつは卒業記念で友達との写真入り。

処分できませんがな。永久に。

しかしマグカップとは、怒り狂って投げても割れないターミネーターなのである。今よけられないものは、半永久的に家に残ることになろう。

でもあんた、よけられないって、娘の作ったマグカップEE:AEB64

それなら結婚祝いのペアマグ(洒落たヤツだッ)を処分するのか??

あーんEE:AEB30

あーーんEE:AEB30

無責任にこんなものを生産させた学校が憎い。なぜペアのワイングラスにしてくれなかったのか。

それにしてもワイングラスってヤツは虚弱ですぐに割れよる。ボダムのダブルウォールグラスもだ。

高い物ほど壊れやすいのね、って、あら、ポエムじゃなくてよ、私は怒っているのよEE:AE4E5

ああもう、言えば言うほどぶー子のマグが割れて欲しいみたいじゃないか。ドツボである。

悩んだ。

悩んだが、私は母である。

そしてこの家の主婦である。

あれは捨てない。しかし使わない。マグとしては。

第2の人生を与えるのだ。植木鉢として!!

底部に穴が開いていないが、ハイドロカルチャーなら穴いらず、水につけておくようなものである。

過去に私のハイドロカルチャーが成功した試しがないが、重要なのはそこではない。

精一杯走ってビリだった子供を叱ってはいけない。

頑張ったのだEE:AEB30

大事なのは頑張ったことである。

競うスピードより重要なのは着地、ってねEE:AE4F9

まぁハイドロカルチャーも頑張るよEE:AEB80

それはいずれまた、次のボスとして。