人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

究極の娯楽を探求する。

ダンナがまた繁忙期に入った。

このところ家に帰ってくるのは12時半近く、それからご飯を食べて風呂に入り、すぐに寝るのはシャクだと言ってギターなど弾いている。

おのずと私の就寝時間も遅くずれ込むが、もう仕事は辞めたし、別段困ることはない。

朝はキツいが、二度寝で取り返すことと割り切っている。

土曜出勤になる事もある。

しかし私は「土曜は休日」、と、いつものペースを崩さず、金曜にキッチリ飲み、土曜に寝坊し、挙句昼まで二度寝したりしている。

前日に飲み過ぎているのでたいていダラダラしているだけで終わってしまうが、何だかもったいないのー。

こう言っちゃ悪いが、年に数回しかない「ひとりの休日」なのである。

ひとりじゃないとできないこととか、私にはないのか??

そこで私は、明日の土曜日を有効に生かすことにした。

仕事をしていた頃なら、自分のお金があったからやれることの幅が広かったが、金がかからず、後ろめたくもない過ごし方はないだろうか。

散歩することにしたEE:AE4DA

究極の貧乏娯楽である。

しかしだ、ただ歩くのではない。カメラ持って行くぞ。

ひとり気ままに歩きながら、私にしか理解できないような写真を撮るのである。

実は以前から、変なものを撮りたい欲があったのだ。

地面に落ちているゴミとかマンホールとか。葉っぱの「どアップ」も撮りたい。

別にダンナがいても撮れるが、そのためには頭のスイッチを入れ替えなくてはならないのである。

花や空を愛でる回路とは、別回路なのだ。

切り替えが面倒で我慢していたが、土曜日、変人になろうじゃないか。

「あーもう、明日の天気予報聞いた!?」

娘ぶー子はバイトに出かける身支度をしながら、不機嫌そうに聞く。

私はその答えを知らなかったが、ぶー子は続けた。

「雨だよ、あめ。全国的に雨。しかもところどころ雷雨とか、ケッEE:AE4F4

ケッEE:AE4F4は言わなかったが、伝わってきたので入れておく。

というか、ん??それって、私の予定も流れるってことか。

「マジもー、雨とかダルいから、出掛けるのやめるよもぅEE:AE4E5ってか、おかーさん、明日何やってるの??」

お?そう来たか。

何と言われても、たった今、私も予定が流れましたところです。

「じゃ、一緒に何かしよかEE:AEACD

と、いうことで、一緒に何かする事になった。

「何しようかー。」

「お金かからないことー。」

あれこれ考えて決まったのは、ペットショップに動物を観賞に行くこと百人一首である。

一応「ゲームでも・・・」と言ってみたが、「それしかねーのかよEE:AE4E5」というポジションであった。

これではまだ時間が余るので、他に何をするか、お互いに夜までに考えておく宿題とした。

私は「お絵かき」か「都立高校の入試問題を解いてみるごっこ」を提案するつもりだが、ダメだろうなぁ。

お金がない休日は寝るしかないのだろうか。