隠すことでもないのだが、勝手にベラベラ言っていいのかもわからないので多少ボカシを入れて言うと、友人ご夫妻が一緒に写真集を作りませんかと誘ってくれたのだ。
もちろん書店で売るために出版社に頼んだりするのではなく、あくまでも自分たちのために自分たちの分だけ作るという趣味の域だ。
それは面白い!
何だか目的がないのでただ撮っている状態であり、「撮りっぱなし」であった。
実はダンナとは手作りで写真集を作ることは考えていたのだが、仲間がいれば俄然モチベーションは上がる。
じゃあ週末に何枚か持ち寄りましょう、と話はまとまった。
なので候補を決めておかなくてはならないのだが、これが意外とホネであった。
いかんせん撮りっ放しで、ものすごい数になっている。
ダンナは「どういうものを撮りたいか考えて撮る」と言うが、私は逆で、とりあえず撮る。手当たり次第撮る。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるだろうという考えだ。
よって本日カメラに溜めたままになっていた画像データを見て、ウンザリする羽目になった。
何も全部見る必要はないのかもしれないが、結果的に全部見てしまった。
いい写真がないのである。
一応断っておきたいが、私はただ写真を撮るのが好きなだけで、知識も技術もない。
その辺のオバサンと何ら変わりはないのだ。
そんな人間が手当たり次第に撮った写真である、それなりの結果だ。
まさかそんなに悪くはなかろうと思っていた写真が、ひとたび「人様の目にさらされる」となっただけで全く輝きを失っていった。
まず、ブレたり暗かったり明るかったり、写真自体がもうダメなもの。
ちゃんと撮れてはいるが、なんじゃこりゃというもの。
これらは今回全部削除したが、残ったものも、図鑑か花札のようなただの写真ばかりであった。
候補は50枚にもなったが、いいものばかりで多いのではなく、こんなんでも候補にしないと他にないというレベルのものばかりだっただけである。
そのうえ、景色か花か虫ばかりだ。面白くない。
私の写真には、ドラマがないのである。
相手はプロのカメラマンだ。
私の写真を見て「え!?まさかこれがいいと思ってる!?」とドン引きされそうな気がしてきて、軽はずみな返事をしてしまったことをちょっと後悔した。
時々お二方の写真を見ることがあるが、彼らも後悔するかもしれない。
猫の写真がほとんどなかったのが痛い。
動物というものはそれだけで可愛いのである、ドラマなどなくてもごまかる貴重なアイテムだったのに。
だいたい猫はほとんど寝ているし、いざ撮ろうと思うとカメラがそばになかったり、準備をしているうちにポーズが変わってしまったりするのだ。
いつの間にか被写体として見なくなっていた。
まだあと3日あるが、バンドの方はあと4日だ。
どちらももっと早くから着手しておくべきであった・・・・・・。