人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

D5、TheCop!

♪オイラの相棒、紹介させておくれよ、D5~、D5~♪♪

清志郎風にEE:AEACD

猫にも個性がある。

どの子も「へ~、この子はこんなところがあるんだなぁ」と思うことが良くあるが、大五郎は群を抜いている。

こんなに変わった子は初めてだ。

それを「アホ」という言葉でまとめているが、実は「黒猫は賢い」というありがたいコメントを頂いた事がある。

賢いが故の個性なのかもしれないが。

我が家で保護した当初、ダイは良く大きな声で鳴いていた。

こんなに大声出したら近所迷惑にならないかと、夜遅い時間にはヒヤヒヤしたものだ。

それが今では「ぴー」である。

どでかい図体して、やっと出てくる声は聞こえるか聞こえないかのぴーで、「今、ダイが鳴いた?」と確認しあう程である。

恐らくウチに来た当初は非常に飢えていたのだろう。ミルクの時間に良く鳴いたものだ。

今では滅多に鳴かないが、必ずと言って良いほど鳴く場面がある。

なぜか人間がくしゃみをすると、返事をするようにピーと鳴くのだ。

豪快なくしゃみほど返答率が高いので、ビックリしているだけかもしれないが、思いもよらないところからか細い声で「ピー」と聞こえてくるので面白い。

そんな大五郎は、働き者である。

テーブルを拭き始めるとすっとんで来て、一緒になってせっせせっせと両足で穴でも掘るようなしぐさをする。

まるで「オイラも手伝うさ」というようなタイミングであり、それが終わると堂々とテーブルの上に満足そうに横たわるのである。

他の猫たちのトイレやゲロの始末もする。

きちんと砂に埋まってないウンチEE:AE4F5や、吐きたてのゲロなどを見つけると、せっせとこちらも埋めていくのだ。

トイレのウンチEE:AE4F5は砂で埋まるが、床やイスの上のゲロには砂がない。

なのでテーブル拭き同様、手で埋めるしぐさだけだが。

ここでこちらが気づけばなかなか「いい話」で終わるのだが、気づかなかった場合、ゲロはきれいに食べてしまう。

4匹の中で、ゲロを食べるのは大五郎だけである。

ちゃんとした「いい話」もある。

誰かがどこかに閉じ込められてたりすると、そこを開けようとして一生懸命ドアを引っかく。

こちらはわざと閉じ込めている訳ではないから、ダイがドアを引っかいているのを見て初めて気づくのである。

「助ける」と言うよりも、「ここに何か入ってるぞ」ぐらいなものなのだろうが、ダイのお陰で救出されたというドラマは何度もあるので、猫も私も助かっている。

見張り役としてもなかなかのものだ。

リビングから2階にいくドアは、時々開け放って網戸にしているが、ミが良くそこから脱走するのである。

ズボッと頭から突っ込んでいけば、下から向こうに出られてしまうのだ。

本当にミは上手いこと抜け出すので、私は気がつかないことが多い。

しかしふと見ると、ダイが網戸に張り付いて向こうを凝視していることがあるのだ。

そんな時、ミはしっかり抜け出している。

別に玄関のドアが開いている訳じゃないから慌てることでもないのだが、娘ぶー子の部屋や音楽室が開いていると、中は派手に散らかっているので連れ出すのが大変なのである。

だから極力、猫だけでリビングを出したくないのだが、一度脱走直前のミを見つけた事があった。

頭を網戸にグイグイ押し当てていたのだが、とっさに「コラッ、だめ、ミ!」と叫ぶとどこからかダイが猛突進して来て、ミの頭をペチとひと叩きした。

この子はいっぱしに我が家の警官にでもなったつもりなのだろうか。

抱っこは嫌い、撫でられるのもイヤ、しかしただひとつの甘えどころはダンナの肩である。

爪を立ててガッガッと力強く登っていくので相当痛いが、ダンナが「イテテテテ・・・」と言った後には、ダイがマフラーのように首に巻きついている。

スリスリと顔を肩にこすりつけ、顎をピッタリ肩に乗せる。

肩乗りは、子猫の時に面白半分に覚えさせたのだが、こんなに大きく力が強くなるとは思っていなかったのだ。

背中は傷だらけである。

おかしな不思議な大五郎。

頭がいいのか悪いのか(笑)