人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

5キロの重みを感じながら・・・。

そもそもは触られたり抱かれたりするのが嫌いだった大五郎。

気が小さく優しいヤツなのだが、その辺はまるでオトコであることを主張するが如く、とことんつれないヤツでもあった。

そんな大五郎も6歳になり、私の膝に好んで来るようになったのだ。

胸を張って言うが、これは私の努力の結晶である。他の誰の膝にも、ダイは乗ったりはしない。

最初のうちはずいぶん嫌がって引っ掻かれもした。

そこをなだめ、あれこれいじくって彼の弱点を捜し、そしてついに探し当てた結果なのである。

今でも抱く時に若干の抵抗は見せるが、ものの3秒で落ちる。

足をだらしなく広げ、目をトロンとさせ、喉まで鳴らす。

この積み重ねが功を奏し、最近はダイの方から膝に乗ってくるようになったのだ。

感無量。

昨日もブログの下書きをしていると、ダイは乗ってきたのだ。

目をウットリとさせて、こちらを見つめてくる。

大五郎。

・・・でかくなったねEE:AEB64

うちに来た時は手の平サイズのチビだったはずだ。

それが今では5キロ超え。

パーツパーツも大きく、いやホント立派に育ったもんだと感心する。

6年前だ。ダイは近所の工場の裏に捨て置かれていた。

置いていったのは人間ではなく母猫らしい。

一体ダイの何が気に入らなかったのか、ダンボールまで被せていなくなってしまったという。

それがウチの家族になった訳だが、ふと考えた。

私達が連れてこなかったら、ダイはどうなっていただろう??

ダイは工場の裏から、近所の人に救出はされた。

しかし母猫も飼い手もおらず、「母猫が良く通る」とされるすぐ近くの空き地に移された。

小さなダンボールに入れられ、鳴きもせず大人しくそこにとどまっている間、我が家に来ることが決まったので連れて来たのであった。

私達が連れてこなかったら、ダイはどうなっていただろう??

他の誰かが拾う可能性は、極めて低かっただろう。

なぜならダイは全く鳴かなかったので(聞こえなかっただけかもしれないが)、その気配を感じることはできなかった。ダイの存在を知るのはこの救出劇に関わったご近所さん達だけであり、その誰もが飼えないからそこに置かれていたのである。

母猫が迎えに来る可能性も、低いだろう。ダイは工場の裏に3日も放っておかれていたらしいのだ。

それを見かねて、ついに助け出されたのである。ってかもうちょっと早く・・・EE:AE5B1

となると、一体ダイはどうなっていたのだろうか。

実は私達が連れて帰った翌日、「カラスがたくさん来てたから心配してた」とご近所さんに言われたのだ。

ダイはカラスに食べられる運命だったのか。

カラスが、ほんの手の平ぐらいの大きさのダイを食べてしまうのだ。5分もかかるだろうか。

チクショウめ、ダイはもう6歳だぞ!!5分で食べ終わるところ、その後6年も生きてるんだぞ!!

カラスめ、ダイはあんたのエサじゃない!!ダイは名前もついて、5キロになって、自分の意志で私の膝に乗って、ウットリして喉を鳴らしているぞ!!

ダイはカラスのエサじゃない!!

ダイはカラスのエサじゃない!!

ダイはカラスのエサじゃない!!

ダイはカラスのエサじゃない。

気が小さいが優しいヤツだ。肩乗りだってする。くしゃみを聞くと返事だってするんだぞ。

大五郎はカラスのエサじゃなくて、うちの家族である。

そんなことを考えていたら悔しいような悲しいような、それでいて「良かった」ともいうような、不思議な気持ちになっていた。

しかし、パソコンのキーボードで爪を研ぐのは勘弁だよEE:AE4E6

この間は「T」が吹っ飛んでなくなってて、冷や汗でたよ・・・。