トラブルにぶちあたったら、正面からそれに取り組まない事にはいつまでも解決はしない。
稀にトラブルの方から解決してくれる事もなくはないが、あてにはできないのだ。
解決するには正面から取り組む事。
逃げてはいかんのだ。
しかし、正面から取り組んだところで解決する気がしなかったので、私はそれを放置した。
逃げて、隠れて、それが勝手に何とかなってくれることを願った。
・・・やはり解決の糸口はつかめない。
神様はそんなに優しくはないのだ。
神様はいい人だが、努力した人にばかり微笑むのである。
無駄に平等ではない。
努力した人ばかり、えこひいきするのである。
あまりに臭くてたまらないので、とうとう私はそれと向き合うことにしたのだ。
オシッコ、である。猫達の。
「達」というのは犯人が特定できてないからだが、文字通り複数犯の可能性もある。
とにかく臭い。
どこもかしこも臭い。
1日家にいるのだからトイレの掃除はこまめにしているのだが、それでも臭うということは、それ以外の場所でしているということである。
エルの糞尿事情が悪い事は以前何度か書いたが、あれは砂をペットシーツに変えたことでほぼ解決した。
ただし汚れたトイレが嫌なようで、少しでも汚れていると床にしてしまう。
それでもだいたい場所は決まっており、恐らくエルではないと思われる。
大五郎もトイレに関しては優等生で、トイレ以外の場所でしたことは赤ちゃんの頃を除いて一度も見たことがない。
それどころか、誰かがした後には砂をかけて回っているのだ。
優等生どころか「担当」と言ってもいい程である。
残る2匹だが、これがどちらも怪しい。
ラがオシッコをする時には、お尻を上げて尻尾を震わせながら「ピピピピピ」と放出させる。
以前はこんな格好ではなかったはずだ。これはマーキングのポーズである。
どこか分からんが、臭いの発生源の発生源はラだろう、とそこまでは何となく掴んでいたのだが、先日、今度は共犯の現場を押さえたのである。
ダンナと娘ぶー子はテレビを見ていて、私はブログの下書きをしていた。
静かな夜である。あとは寝るだけであった。
ところが突然「あー!!」とぶー子が声を上げたので部屋を見渡すと、ミがダンナのパソコンのキーボード目がけて、立ったままひっかけていたのである。
ミもラも、これは普通じゃない。
恐らくストレスか、縄張りのアピールだろうと思うが、そうなのだ、エルが来てダイが来て、どうしてもラもミも後回しになってしまっていた。
それに対する反乱だろう。
つまり、これを解決するにはミとラのストレスをなくさなくてはならないのだろうが、このオシッコのことを除けば彼女らはとても大人しく、なかなか手をかけるチャンスがないのである。
ただご飯の要求だけは恐ろしく騒がしいが、これは私の理性が負けて優しくなれない(笑)
いじめられているエルも不憫なので、ついエルを庇ってしまう。
本当に何とかなるのだろうか。
ところで臭いの発生源だが、キッチンの菜ばし入れ、その近くに置いてある容器や皿、またはふきん、スパイスの入った引き出し、キッチンの隅、布団乾燥機、コンポの上など、非常にバラエティに富んでいた。
壁際や入れ物など「的」がある方がいいようだが、例外も多いので対策の立てようがない。
やはり発生源の発生源を何とかするしかないのかもしれない。
ストラバイト持ちなので一応膀胱炎のセンも考えているが、検査のためには「できるだけとれたての鮮度バッチリ」のオシッコを持って行かなくてはならないのである。
なので夜はダメ、時間に余裕のある午前中か午後の早い時間に限られるが、なかなかその場面に出会えないのだ。
ついさっきミがジョボジョボ出していたが、「あああ、もったいない・・・。」とまるで酒でも捨てられているような気持ちになった。
仮に部屋が片付いても、こんな状態では人を呼ぶ事ができない。
途方に暮れている。
しかしその前に、部屋が片付くとも思えないが。