人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ハエは救世主ではない

昨日良く眠れなかったせいで、本日も二度寝である。

まずい、このパターンが定着しそうな予感。

なぜなら今日も飲みたいぽ子なのであった。

11時には実家に行く予定だったのだがそんなんで遅れ、「お天気が良くなったから色々と忙しいわよね。」という母の言葉に胸を痛めEE:AEB64

バカ娘は本日も手ブラで行き、昼飯を食べさせてもらう始末であった。

しかし一応、頼まれごとがあったのだ。

重い衣装ケースと扇風機を出す事と、掃除である。

大した頼まれごとではなかったのでそれはすぐ片付いたが、掃除は複雑な気持ちであった。

また母が訪問販売で騙されて買った、新しい掃除機である。

スチームで綺麗にするというそれを30万で買ったそうだが、こんなに重くて面倒なもの、80過ぎた母には文字通り「荷が重い」だけである。

それだけでなく、装着が少々ややこしく、「ここが点灯するはずなんだけど」という部分はいつまで経ってもつかないのでそのまま使ってしまった。

確かに良く落ちたが、この手間と値段を考えるとやはり騙され買わされた感は否めない。

それにしても汚い部屋である。

私が実家にいた頃はもっとまともだったはずだが、歳を取って目が悪くなったからか億劫になったからか、結構ひどい有様だ。

絶縁中の父が旅行に行っているうちに、もう一度行く事にしよう。

しかし実家に行くと、半日つぶれてしまうのだ。

掃除が終わるとコーヒーを入れてくれたのだが(エチオピアの土瓶で煮出す不思議なコーヒーであった)、エチオピア繋がりから宗教の話が出た。

しかし私は宗教の話など知識がないので、軽い気持ちで「イエスキリストは実在したのか」と言ったのだが、ここからが長い。非常に長い。

大学の講義(行った事もないのにいうのもなんだが、『高校の授業』というより高度な響きである)の如く、母は私に向かって説明し、自分の意見を交え、キリスト教について語る。

お陰で少々カトリックとプロテスタントについて知ることができたが、その間私が発した言葉は「うん」と「へー」ぐらいである。

これはどこかで話題を変えないと、と思ったところでハエがうまい具合にまな板に止まってくれた。

「ハエがまな板に止まってる。」と母に言うと、「そんなものは見えなければ全く気にならない」と言ってイスラム教の話に移った。2時間目の始まりであるEE:AEB64

やっと方向変換ができたのは、3時間目の仏教であった。

「日本人の多くは無宗教なのになぜか葬式だけはちゃっかり仏教で、先日私もお経を読んだが意味が分からず可笑しいだけだった、そもそもああいうセレモニーの場と言うのは絶対に笑ってはいけない場であり私はいつも苦労する、例えば上司の結婚式で・・・。」という強引な変換だったが、訪問販売で呆気なく風呂や掃除機を買う母が相手だ、他愛無い。

3時間目まで待ったのは、親孝行である。

帰り道に寄ったスーパーでは古いママ友に会って、ここでまた課外授業である。

こちらは主に噂話で、授業と言うより放課後のお喋りと言った感じだったが、家に帰ったらもう6時を回っていた。

さて、何から手をつけていいやら。

まるで月曜日の朝である。