人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

酒神との契約

しまった・・・・・・、やっちまった・・・・・。

1日、寝て終わってしまった・・・・・・。

当然原因は、アレ・・・、である・・・・・。

ダンナ、10時半に帰宅。

最近の残業地獄の中では、早い帰宅である。

そして週の真ん中水曜日。

プシューという音で始まる晩ご飯なのであった。

そのプシューだが、間違えて一度凍った方をダンナに出してしまったのだ。

先日急いで冷やすために冷凍庫に入れたまま忘れていたものだが、もったいないじゃないか、私が飲むつもりでまた冷蔵庫に入れておいたのだ。

しかしそれはダンナの2本目のビールとなったが、彼は全然気付かなかった。

そんなものである。

知らない方がいい事も世の中にはあるのだ。

黙っている事で私はダンナの人生から不幸を一つ、阻止したのである。

久しぶりの晩酌。

やがて娘ぶー子も加わり、食卓に笑い声が上がる。

おもろい。

酔いは×1.5の効果を出し、楽しい話はより楽しく感じるのである。

楽しい話は酒を促進し、酒は楽しい話を盛り上げる。

頂き物のワインがムチャクチャ美味しく、そんな気持ちにさせてくれた普段の安ワインに感謝である。

寝た時の記憶がない。

ダンナが猫にご飯を持って来たので、目が覚めた。朝である。

しもたー、寝坊した!!

朝ご飯と弁当、ウッ、・・・二日酔いだ。

絵に描いたようなやられようだ。学習せいEE:AE4E6

どうしよう朝ご飯、何かあったっけ??

ジャーを覗くと、ちゃんと炊いてあった。ただし1合。

これでは弁当の分まで回らないではないか。

・・・と言うとダンナは、朝ご飯の分を減らして弁当に足した。

おかずは確か、卵を焼いた。

まだ酒が残っていたのだろう、よく覚えてないのだ。

インスタントの味噌汁は「いらない」と残して行った。

次は弁当だ。

焼肉用の肉が買ってあったのでそれを焼いたが、脂が多い肉だったため、味付けが馴染まない。

薄味で脂ギトギトの焼き肉。

あとは冷凍品と昨日の残りだ。

一難去って、また一難。次はぶー子である。

ジャーがカラッポなので、快速でまた炊かなくてはならない。

アホらしいがまた1合だ。

私は昨日の自分に聞きたい、どういうつもりだったのかを。

もう卵を焼く元気もなかったので、おとといの残り物を温めて出した。

私がしみしみ食べようととっておいたものだが、今は調理するほうが苦痛である。

弁当の残りの脂肉を見て「うまそう」と言ったので、それも出した。

さっき私も食べたが、全然美味しくはなかった。

すまぬ。本当はちゃんとレシピを調べて、美味しくするつもりだったのである。

でも酒が・・・・・。

みんな出かけて行くと、倒れるように布団に潜り込む。

台無しだ、もう平日の酒は止める。

とうとう今日は外にも出なかったし、パジャマも着替えなかった。

脂っけー肉を食べてネットサーフィンし、小説を2、3ページ読んでは眠った。

買い物に行かなかったので、晩ご飯もあるものでできるように変更だ。

トホホ・・・、何だったんだ、昨日のあのハピネスは。

それと引き換えに1日丸損である。死神との契約か。

冷蔵庫を開けると、ちゃんと朝ご飯のためにゆで卵を切ってツナのソースも作ってあり、後はパンに挟むだけの状態になっていた。

頑張ってそこまでやって寝たのに、記憶をなくすために無駄にしてしまったのだ。

弁当用のチキンも、ちゃんと焼いてあった。

それでも楽しい時間があったからいいじゃないか、そう思おうとしたが、今となってはほとんど思い出せないのである。

こうなるともう後悔しか残らないが、不思議な事に、こういう記憶も面白い程すぐに忘れてしまうぽ子である。

来週あたり、またやってしまいそうな予感。