人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

野菜を・・・

仕事の掛け持ちも3週間目に入った。

家の中もますますすさんで来た。

食生活も然り。

家に帰るともう食事の準備などする気力はない。

「1ヶ月の我慢だから」と手抜きを宣言してあるので、それをいい事に全くやる気がしないのだ。

今夜のメニューは甘塩鮭を焼いたやつ、甘塩と書いてあったのに凄くしょっぱかった。

ご飯も麺もないのでひたすらしょっぱいのみだ。

それとニジマスのムニエル。ニジマスが半額になってたから買ったのだ。

流し台も散らかり放題なので、魚に塩コショウするだけで大変苦労した。

あとはカツオの刺身。

以上。

「ぶー子にご飯かうどんとか・・・。」さすがにダンナが突っ込んできたが

「いらない。」と彼女はチョコレートを食べだした。

ラッキー♪

栄養士さんなら怒りそうだ。

学校の先生も怒りそうだ。

多分うちの母も怒るだろう。

それが何だ、あと2週間なのだ。死にはしない。

旅先で不摂生するようなものじゃないか。

これはイベントなのだ。

「ぐうたら女の仕事地獄」という、おそらく一生に一度のイベントなのだ。

今朝は朝食として娘ぶー子にトースト1枚と目玉焼きを出した。

「・・・これだけ?!」

やはりぶー子は文句を言ったが、作ろうにも材料がないのだ。作る気がないから材料もないのだが。

「パンもう1枚と豆腐だったらどっちがいい?」と聞くと

「・・・豆腐って・・・。」と言ったきり黙ってしまった。

結局パンをもう1枚食べた。

ダンナは出張で朝早いので食べないで出掛けて行った。

これをラッキーと思わない人とは多分お友達になれないだろう。

私は食べずに行く。

昨日の夜は何を食べたっけ?

そうだ、冷やし中華だ。

もう賞味期限が迫っていたのでしょうがなかったのだ。

大変だった。

腐りかけのもやしと、きゅうり、カニカマ、卵、限界。

鶏肉も乗せるつもりでいたが茹でただけで力尽きた。

これだけでは寂しいので鶏肉を焼いた。

本当に焼いただけだ。

塩コショウして焼いて、しょうゆをかけた。

毎日こんな感じだ。

まともに食べた野菜って・・・。

陣で食べたラーメン「陣郎」に乗っていたキャベツぐらいか。

まぁいい。

肉の脂と酒があればあと2週間ぐらい何とかなるだろうさ。

問題はダンナとぶー子がどこまでこのイベントを楽しんでくれるかだ。

楽しんで・・・ないだろうな。

「給料入ったらカニ食べに行こうね!」と呪文のように言っているぽ子であった。