午後のパートには20歳の藤井くんと、26歳の課長・横田さんがいます。
見た目もタイプもアンガールズの藤井くんと、いつもスーツを着て仕事を仕切っている課長は対照的で、見ていてとてもおもしろい。
出来上がった製品の梱包を課長に頼まれたのですが、「包装紙がない」と2、3枚しか用意してもらえませんでした。
とりあえずある分だけ包もうと梱包を始めたら、藤井くんがヒョコヒョコ出てきました。
「切ればいいだけなのに・・・。いつもそうなんですよね・・・。」
と、包装紙を切ってくれました。
ついでにその辺に散らばりまくっていた丸め新聞を片付け始め、
「また散らかしっぱなしで・・・。これで怒られるのいつも俺なんですよ・・・。」
なんか見た目も手伝って、爆笑してしてしまいました。ハマりすぎ・・・。
「課長、いつもどりますか?」と事務員さんに聞かれて
「5時に戻るって言ってました。」と藤井くん。
「はーい、5時ですね。」
事務員さんがいなくなると
「課長が時間通りに戻るはずないじゃないですか・・。」とボソッ。
「いい加減なんですよ、ホントに・・・。前も忘年会の日に『明日仕事はは9時でいいんですね?』って何度も念を押したのに、
朝行ったら誰も来ないんですよ。俺、真冬に会社の前で1時間寝て待ってたんですよー・・・。」
藤井くん・・・。
シールを貼る仕事もあるのですが、あるシールは本当にそーーーっと剥がさないとすごく伸びてしまいサイズがオーバーしてしまうので、
扱いが大変です。
この仕事を藤井くんとやっていました。
「む、むずかしい・・・。」
ぽ子は慣れてないので苦労していました。
「このシール作ったの、課長ですよね・・・。」
今度は何だ?
「・・・課長は自分が貼るときは、伸びる前提でサイズを小さく作ってくるんですよぉ。これなんてもともとギリギリじゃないですか・・・。ズルいですよ・・・。」
課長の悪口ばっかりになってきたなぁ。
別に私がみてると普通におっとりした優しい人なんですけどね。
立ち仕事をしていても寝てしまい、膝カックンしてしまうという藤井くん。
「あ、こんな事課長に聞かれたら怒られちゃいます・・・。」
今いないから大丈夫よ。
「怒るとこわいんですよ、ホントに。それがね、言葉で言うんじゃなくて・・・。」
?
「チェッとか・・・。」
・・・・・。
「はぁー・・・とか・・・。」
・・・・・。
「いっそ言葉で怒ってくれた方がどんなに楽か・・・。」
かわいそうに(笑)
でもここでも私は爆笑してしまいました。
課長ばかりではありません。
「梱包してたんですよ。時間なくて一生懸命やってたのに・・・。」
やってたのに?
「隣の部署に人に『暇そうだね、手伝ってよ』とか言われて・・・。」
(笑)
「大体、走ってても『何スキップしてんのよ!』とか言われたりするし・・・。」
(爆笑)
こんな藤井くんのポケットから携帯のストラップが見えました。
なんとそれはサザエさんの波平さんとフネでした。
藤井くんは横田さんがいなくなると急に元気になります。
今日は6時前に横田さんが外出した途端に動きが早くなりました。
「これは早く帰るチャンスですっ。」
果たして早く帰れたのかな?