人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

限界か。

疲れた・・・。

さすがに午後の仕事が終わると疲れきって、と言うか眠くなりきって帰って来る。

しかし帰って来て部屋に入ると・・・。

やられた・・・。

ラかミだ。もしくは両方だ。

いない間にゴミ袋をあさったのだろう。

ご丁寧に燃える方も燃えない方もあさったらしい。

しかし燃えないゴミの方がお気に召したらしく、ビリビリに裂けていた。

お陰で「サッポロ一番みそラーメン」を食べた事がバレバレだ。

これだけでは済まなかった。

これか・・・。

この袋を燃えないゴミ袋から出したのだ。

かつおぶしの袋ではないか。

くそうっ、ぬかったな。別によけておくべきだった。

しかしこれは許せん。

テーブルの上を荒らし回ったのだろう、朝に飲んだコーヒーの飲み残しが倒されていた。

脱力・・・。

帰るなり、これか。

とりあえず写真に収め、メールでダンナに送る。

遠まわしに「何とかしてくれ」とアピールだ。

そしてソファでヘタッてしまった。

や、休ませて・・・。

作戦は成功してダンナが片付けてくれた。

さて、今度は晩ご飯だ。

娘ぶー子がお好み焼き屋さんでバイトを始めたので「焼く練習をしたい」と言い出し、

昨日からお好み焼きだ。

1週間コレでいこうと言ってやった。

うまく焼けないと娘がバイト先で困るじゃないか。フフン。

ぶー子が台所に立つ。

台所は昨日の晩ご飯から汚れ物がたまりっぱなしだ。

「何これ!?」

準備が出来るまでこのセリフを何度言ったか。

だんだんキーは上がっていき、最後には裏返っていた。

そもそもそんなにきれい好きでも手伝いをする子でもないが

あまりの汚さに「イライラするッ」とチャカチャカ動き出した。

かなり怒っていたが、これはいい。その調子だ。

ダンナは枝豆をはさみで枝からはずしている。

「家族がひとつになったねぇ~。」と関心して言うと

「もう本当に仕事の掛け持ちはこれっきりで勘弁してよッ」とぶー子に言われた。

まぁ給料が入った暁にはカニを食わしてやるからさ。

カニよりカネがいいんだろうけどさ。

DVDの返却が金曜日に迫っている。

2本だ。

何としても今日中に1本観なくてはならない。

今夜も皿を洗えそうもない。

明日の朝もどうせ時間はないだろう。

明日の夜、またぶー子がブーブーブーブー鳴くだろう。

「このままじゃ家庭崩壊だ。」

ぶー子の予言は当たるだろうか?