人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

二度目の大晦日

東京に雪が降ることは、滅多にない。

それでも私が子供の頃はもうちょっと降っていた気もするが、この頃はせいぜい1年に2、3回ぐらいというところだろう。

降っても翌日にはあらかた溶けてしまい、そうなると降り積もる雪は特別なものになるのである。

私は雪が好きだ。

しかし、いい事ばかりではない。

積もるか凍るかしてしまえば外に出づらいし、仕事なんかあった日には歩いていかなきゃならない事もある。

それだけが憂鬱だが、今度の予報は休日である。

安心して雪を楽しむ事ができるだろう。

3連休が雪で出られなくていいのかと言われれば、いいですいいです今回に限っては。

どうせ「九州(ダンナの両親の事である)」が来て法事で終わるのだ。私達には連休ではない。

明日は一日空いているが、外に出られないなら雪見でもしてのんびり過ごそうじゃないか。

「買い物はどうする?今日のうちに買い込んでおく??」会社の若き新人・ぴろちゃんに聞く。

「そうですねー、いつも休みの日にまとめ買いしてるんですが・・・。」

厳戒態勢である。

ヤツが来たらもう一歩も家から出られない、ぐらいの気持ちである。ワクワク。

スーパーで二日分の食料と酒を買った。

買いながら思ったのだが、庭の花は出しっぱなしでいいのだろうか?

花に雪が積もったら、折れてしまいそうである。

それ以前に冷凍に耐えられるかであるが、いずれにしても、屋根の下に移した方が良さそうである。

もう外は日が落ちて冷え切っているので、洗濯物を先に入れたいのだが。

何だか忙しくなってきたぞ。

洗濯物を入れたら猫にご飯をやり、二日分の食料を冷蔵庫に入れる。

こうなったら正月のように、昼間からダラダラ飲んでやりたいねぇ。

スペシャルである。

年に一度どころではない、数年に一度級のスペシャル。

庭の花を屋根の下に入れたら、私は車に乗り込んで、100均(今度は花小金井店である。私は執念深いのだ)に向かった。

明日行くつもりだったのだが、積もったら行かれないだろう。

以前雪の中、車を出した事があったが、坂道のカーブでスリップして危機一髪、その後うしろの車に追突された事がある。

一応いま履いているのはスタッドレスだが、これはノーマルタイヤがすり減ってしまったため仕方なくつけっぱなしで、今ではノーマル以下のツルッツルのものである。

目的のものは全て買い揃った。

今夜からこもって、飲めるだけ飲んでやろう。

九州が来るまであと二日だが、掃除なんて飲んだってできるのだ。むしろいつもより楽しくなるはずである。

ハッピーニューニューイヤー。

今夜は二度目の大晦日だ。