収納スペースさえ確保できれば、後はそこに入れるものを割り振るだけなのである。
収納スペースさえ確保できれば、部屋は確実に片付くのである。
収納スペースさえあれば。
ないからいつまで経っても、決着がつかないのである。
処分だ。
捨てるかバザー送りにするかでガンガンリストラすると言ったのは、いつの事だったか。
相変わらず家には、必要のないものが詰まっている。
片付けは中断だ、リストラ再開である。
収納スペースが深刻なことになっていると気付いたきっかけだが、あろうことか、酒が収納しきれなくて困ってるのだ。
これほど回転のいいアイテムは他にないはずだが、消費が追いつかなくなっているのか?
ありえない。
私は酒の収納ボックスを開けてみた。
原因は「いつか特別な日に飲もう」と思っていた、頂き物の酒であった。
特別な日は特別な日で特別な酒を自分で買って来てしまうために、少しずつたまっていたのである。
というか、正直に言うと、頂き物の酒の存在を忘れ果てていた。
見るたびに思い出すのだが、「特別な日」にたまたま見つける確率はゼロに等しく(なぜなら自分で『特別な酒』を買ってしまうから、在庫を見る必要がないのである)、結局忘れてしまう繰り返しであった。
平日は飲まないと決めたのだ、今後は週末を「特別な日」にしよう。
しかしどうするかね、紹興酒とかEE:AE4E6
それだけではまだ足りない。
ダンナがホッピーを飲むようになったので、ホッピーの小瓶が激増しているのだ。
そして私は二日酔いの1杯目にはサワーを飲むので、その分。
その時の気分で飲みたい味が違うので、レモン、コーラ、オレンジ、強いの、マイルドなの、ドライなの、甘いのなど、常に数種類あるのが望ましい状態だ。
ここに、安かったので焼酎ひとパック(大)とマッコリ1本、二日酔い用のジュース数本が来て、にっちもさっちもいかなくなった。
なのに「パイナップルの酒」などという訳の分からないものを買ってしまい、それを割るために炭酸もついてきて、途方に暮れているのである。
冷蔵庫にはすでにホッピー数本とビール、焼酎を割るためのウーロン茶のペットボトルが入っている。
そもそも冷蔵庫自体、食材でパンパンなのである。
どこにも酒のための余分なスペースなどない。
しかし、酒だけはリストラという訳にはいかないのである。
「酒豪」の看板を背負っているのだ、これは全て飲んで消費しなくてはなるまい。
これもまた「掃除」である。
と言う事で、私ともあろう者が、週末に掃除をすることになった。
頑張るので応援して欲しい。