人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

明日の記憶

まぁこの辺は押さえときましょう、的な軽い気持ちで借りた1本。

             

        監督:堤幸彦

        キャスト:渡辺謙、樋口可南子

広告代理店でバリバリ働く佐伯は49歳。

家庭を顧みない仕事人間で、接待、付き合いの朝帰りも多かったが、妻・枝実子、娘・梨恵は、もう諦めて受け入れていた。

最初は軽い物忘れからであった。

名前がサッと出てこない、なんていうのは誰にも良く起こることであり、気にはしていなかったが、そのうち買ったものを忘れて何個も何個も買うようになり、枝恵子が異常に気付く。

「若年性アルツハイマー」。

そう診断されて取り乱す佐伯。

彼はその後をどう生きていくのか?

ちょっと年上だが、主人公佐伯は自分と同世代とも言える年齢である、他人事ではない。

自分やダンナに置き換えて見てしまい、本気で恐ろしくなった。

「自分が変わっていく」、日々、できることが少なくなる佐伯とそれを支える妻だが、その心境を思うと辛い。

渡辺謙の迫真の演技に惹き込まれ、ベタな泣き所も涙なしには見れなかった。

救いようがなく、切ない思いしか残らなかったが、人生、一筋縄ではいかないものである。

こんな世界があることを知っておくべきだろう。

ぽ子のオススメ度 ★★★★★

ダンナのオススメ度 ★★★★☆

泣けたEE:AEB68渡辺謙さんの迫真の演技が素晴らしいEE:AEAD8

ドキュメンタリーを見ている感じでEE:AEAADオススメですEE:AEAD8