人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

まんじゅうではない。だったらいいのかって話。

「エル」。

重い病気を背負っていた子猫の当時、ダンナが思いを込めて名付けた「L」。

長く(Long)生きて(Live)欲しいという気持ちで、子猫にエルと名付けたのだ。

願いは叶いエルは病気を乗り越えて、今は元気に走り回っている。

とんでもないやんちゃっ子だが、私たちはそんなエルがもう可愛くて可愛くて仕方がないのである。

ところで。

山崎豊子の「大地の子」という話をご存知だろうか。

長編で、読むには根性がいる小説だが、ドラマ化もされていたはずだ。

ただ、かなり内容が端折られていた気もするが。

第二次世界大戦末期の満州から、舞台は開ける。

まだ子供だった主人公だが、ソ連の侵攻によって満州からの逃避行を余儀なくされる。

その道すがら親を亡くし、中国人夫婦に引き取られる事になるのだが、その夫婦がまた極悪夫婦で主人公は奴隷扱いをされ、結局そこを逃げ出すのだ。

その後はいい人に出会い、その人を父として育っていくのだが、主人公は親が変わるたびに名前も変わることになる。

始めは「勝男」であった。生みの親がつけた名前である。昭和初期の日本人らしい名前だ。

最後は「一心」だが、養父は中国人だったので中国の名前だろうか。

しかしその文字から、名付けた養父の暖かみが感じられる。いい名前だ。

そして、極悪夫婦がつけた名前は「大福」であった。

別に何てことない名前なんだろうが、これがもうツボッてしまい、当時結構色々応用して笑った記憶がある。

大福ってEE:AEB64

実の親よ、あんたの可愛い勝男ちゃんは、「大福」となってコキ使われているぜよ。

大福。

今朝は何とか起きたが、眠くてソファでボーーーッとしていた。

何で急にそんな事を考えたのかは分からないが、私は、エルが窓から出て行ってしまったらというような事を考えていた。

どんどん遠くへ行ってしまうだろうか。

戻って来れなくなるだろうか。

そうなると、もう二度と会えないのか?

いや、エルは人懐っこいので、誰かに拾われるかもしれない。

ああ、できればいい人にもらわれて欲しい。

別れは辛いが、のたれ死ぬぐらいなら、どこかで幸せになっていて欲しい。

ところがひょんな事から、「エルちゃんらしき猫を飼っている人がいる」という情報が入るのである。

迷い猫を拾って育てるような人である、果たしてエルは大切に育てられてはいたが、名前が「大福」になっていた。

もうこの展開が可笑しくて、私は朝から爆笑した。

大福ってー!!

ちょっと待ってよ、これ、どう見たってエルでしょ!?一体どこのどの部分が大福!?

エルもエルで、「大福」とか呼ばれながらちゃっかりご飯をもらっていたりしたのだろう。

面白いので、しばらくエルの事を「大福」と呼ぶことにする。