人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

九州、帰る

ゲーム→2時→しもーた、皿洗い!!→しもーた、朝ご飯!!・・・というパターンを、またやってしまった。

しかも義父が泊まっているので、寝坊は許されない。

ぽ子のバカタレ!!

しかし7時15分に目覚しで起きると、ダンナもお義父さんもいなかった。

草むしりに出かけたのだ。

しかも後で聞いたら、近所の親戚の子供まで手伝ったそうである。

合わせる顔がない。

だが、7時15分でも、充分に早起きである。

朝ご飯を作り、洗濯をし、やる事のないお義父さんのテレビに付き合うような顔をしてパソコンと向かい合う。

するとどうだ、眠くなるのだ。

彼らは6時から草むしりをしたのだ。

一方私は飲みながらゲームをやって夜更かしし、ひとりで寝こいていた。

ここで寝るなどという無礼は許されないのである。

私はお義父さんの後ろに座っていたので気付かれてはいないだろうが、首をカクーン、カクーンと揺らしながら、夢とうつつの間を彷徨っていた。

ハハハ、自宅なのに眠るの我慢の巻である。

そして昼にはダンナがギターのレッスンに出かけて行き、私とお義父さんが残される。

何の共通点も持たない、微妙な間柄のふたりである。

テレビを与えてほったらかしておくのは失礼だが、眠そうに見えるのでそっとしておくべきなのか。

その間をとって、時々テレビを見ながらそれに突っ込みを入れるようにした。

佐藤藍子がハエを叩き潰したことに感嘆し、石塚英彦のダジャレに大笑いをする。

ところで佐藤藍子が何をしようが知ったことではないし、石塚のダジャレも寒かった。

これは嫁としての仕事なのである。

「テレビを見る」という行為を盛り上げるための。

ダンナが帰って来ると、お義父さんを送って行く。

私は接待下手なので、敗北感で一杯である。

いつも見送るときには「今度こそ、もっといい滞在になるようにしよう」と思うのだが、結局毎度「今回もごめんなさい」である。

駅まで送るまでに2軒、親戚の家に寄る。

九州からのお土産を渡しがてら、挨拶をしていくのだ。

一軒目では「時間がないから少しだけ」と言いつつお茶を頂き、世間話を一通りし、2軒目では酒を出されて酒宴が始まった。

誰かが運転しなくてはならないので私が尊い犠牲となったが、酒は時間の進みを早くする。

つまり飲まないと長いのだ、時間が。

飛行機の時間が迫っているのでお義父さんを早く駅まで送らなくてはならなかったが、「もうちょっとゆっくりしていきなさいよ♪」と叔母さんが送って来てしまった。

飲めない酒宴、コンティニュー。

ダンナの親戚など、義父母を抜きで飲むことはこれまでに一度もなく、緊張した。

緊張したが、私たちが寄るのは計算に入っていなかったのに、快くもてなしてくれるのだ。

それに応えたいではないか。

そしてダンナと飲んでいるのは、以前火葬場で、「まだ焼きあがんねえかな」と言って笑わせた叔父であった。

最終的には叔父のオッチョコチョイ話に終始したが、ヤクザの車にぶつけた話だとかカバンをなくしてきて気がつかなかった話だとかを、「そういえば昨日雨だったな」ぐらいにニコニコしながらサラッと話すのがツボッて笑いが止まらなかった。

それを聞いている叔母が「もういい加減にしてよ」的な感じで怒っているのがまた面白く、酒は飲めなかったが楽しく過ごしたのであった。

珍しい体験である。

ダンナも遠慮なく飲んでいたので、私は家に着くなりすぐにビールを飲み始めた。

大した事はしてないが、この2日、自分比ではまぁ頑張った。

飲むぞ。

誰も気付きはしないが、自分へのご褒美である。