で、昨日も朝4時コースだ。
ネトゲ廃人に着実に近づいているが、まぁこれも休日だからだと思いたい。
それよりも連日の深酒で喉が痛い。
もう飲みたくもないが、今日は日曜日。
何でこんなに無理して飲んでるんだろう~(泣)
今日は「歩く」と決めていたので、4時まで飲みながらゲームやってました、だから寝坊しました、という訳にはいかない。
それでもやっと起きたのは11時だったが、起きたらダンナがシンデレラのように床に屈んでぞうきんがけををしていた。
バツが悪い。
今日の予定は新宿でカレーの食い放題に行き、下落合まで戻ってひと駅歩く、であった。
案の定カレーを食べ過ぎて苦しくなったが、その分歩かなくてはカロリーの反撃が怖い。
「苦しい」だの「痛い」だの「眠い」だの言いながらのスタートだ。
しかし経験上、食い過ぎには動く事だと私は思っている。
寝るのも楽でいいが、外で食べたらそんなグータラは許されないのだ。
じっとしているよりは、動いている方がいい。
一応ウォーキングコースになってはいたが、普通の住宅街である。
時々大通りに出るが、その時面白いものを発見した。
「懐かしい~~!!」とダンナは見入っていたが、私には見覚えはなかった。
ゲームである。10円ゲーム。
10円玉を上から投入すると、それをハンドルで弾いていって、目標までもっていくゲームだ。
至極シンプル。しかし簡単という意味ではない。
完全なアナログゲームである。力加減だけがものを言う。
それはコースを高速道路になぞらえていたが、失敗すると「エンスト」「ガス欠」などのポケットに落ちてしまう。
強すぎても弱すぎてもいけない。
狙った場所へ飛ばさなくてはならないのだ。
10円である。
「やってやって~~♪」
ぽ子は見た事がなかったのだ。
しかし自分でやる勇気はない。
1回目は途中でガス欠ポケットに落ちた。
しかしこれで止められないのがゲーマーである。
思えば本当に、ゲームに関してのストッパーが弱いぽ子である。
一体「もう1回」「あと少し」といくらつぎ込んできただろうか。
しかしこれは10円。
絶対にゴールを見てやる。
ダンナは呆気なく次の10円で、「大当たり!」というゴールよりいいポケットに入れてしまった。
そして10円玉がそこに入ると同時に、ガチャン!とすごい音を立てて白い札が飛び出してきた。
これが当たり札である。
白は20円、1等は100円である。
に、20円・・・。
この札は、店内の買い物で使えとの事だ。
店は中古ゲームソフトやマンガの古本の店なのでジャンルとしては悪くはないのだが、20円の札を使うために千円単位のものを買うのでは本末転倒である。
というか、これはあこぎな商法ではないか?
しかし、ケチぽ子の心は揺れた。
20円、タダで20円を手に入れたのである。
20円を捨てるのか?
ん?ちょっと待て。
タダではなかったぞ。
確かに20円もらったが、それには20円投資しているのだ。
馬鹿馬鹿しくなって、無理に買うのは止めた。
ではこの札はどうする?
先程のゲーム機の上に乗せに戻ったら、そこには同じ色の札が1枚、置いてあった。
ダンナが昔遊んだのは駄菓子屋で、当たりは駄菓子と交換だったらしいが、それが正しい姿である。
20円で千円のゲームソフトを誘うとは。
危ないところであった。
陽が傾いてきていた。
ゴールへ急ぐ。
色んな事があったが、どれも小さな出来事で、あっという間に忘れてしまった。
それでも家で寝ているよりは良かったんだろうなぁと、ぽ子は満足である。
帰ったら速攻寝たが。
で、酒である。
結局先週の金曜から浴びるように飲み続けだ。
全くセーブしなかったので、もうヘトヘトである。
喉に悪いからとサイダーで割っていたが、結局だんだん濃くなって、サイダーは風味づけ程度になってしまった。
「エスカレート」という言葉があるが、人間はより刺激的な道に流されていくものなのだ。
そしてそれを元に戻す事は、とても難しいのだ。
あまりに喉が痛く飲みにくいので、「明日はもう飲まない」と宣言して無理して飲んでいた昨日だったが、なぜか今日も無理して飲んでいる。
明日から、本当に明日から頑張る。
アル中のいい加減な決心に似ている感じがしないでもないが。