人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

Rock The Casba / The Clash

私が彼らのこの曲を聴いたのはディスコであった。

恐らくちょっと違った方面から入ってしまったようだが、なぜかこの曲が良くかかっていたのだ。

ディスコでかかる曲というのは大きく分けて、「ヒットチャートに入っているようなメジャーな曲」と「ディスコでしか聴けないような曲」に二分される。

後者は正確なタイトルを知るのも困難で、友達からの情報だけが頼りと言っても良かった。

そんな状況下でこの曲が、隣の兄の部屋から流れて来たので驚いた。

この曲は、私の中では後者の「ディスコでしか聴けないような曲」に分類されていたのだ。(後で知ったのだが、実際にはシングルチャートに入るほどのメジャーな曲であった。だから兄が持っていたのだ。)

ザ・クラッシュ。

イギリスのパンクバンドである。

私は喜んでアルバムごと借りて聴いてみたが、残念ながら気に入ったのはこの曲だけであった。

やはりディスコのような刺激的な場所で刷り込まれた、特殊な感情があったのかもしれない。

ギャンギャンとがなりたてるギターの音に、軽快なピアノサウンドが絡む。

搾り出すようなヴォーカルはパンクそのものである。

一度カラオケで歌ったが、歌うものではない(笑)

シンプルな構成だが、1コーラス目、2コーラス目と少しずつ変化があるので飽きる事がない。

こういった攻撃的なサウンドには麻薬のような魅力がある。

自分の中の鬱屈した何かが共鳴するのだろうか。

酒に酔ってこの曲で踊るのも、あながち間違ってはいなかったのかもしれない。