きら星@武蔵境が、定休日だった木曜日を「ぶっきら星」として開店すると、メルマガが届いた。
それによると、
大量のゲンコツと豚頭を、骨の髄が溶けるまで3日間ガンガン炊いて、豚骨の濃厚なうまみを出しました。
骨っぽくてとろみがありますが、見た目ほどしつこくない、きら星風博多ラーメンです♪
きら星と違って塩ダレを使いシンプルな味付けなので、よりピュアで濃厚な豚骨ダシが堪能できると思います。
また、博多を意識して、パツパツした歯応えのストレート極細麺を合わせました。
九州産小麦粉を含め、3種類ブレンドした自家製麺を、歯切れ良さを出すためにカタメに茹で上げています。
上に乗せる具材も、きら星とは全く違うものをご用意しました。
との事だ。
「チェンジ郎」という、二郎テイストを出す背脂とニンニクのトッピングもあるそうだ。
これは大いにそそられる。
しかし、平日木曜。夜しかチャンスはない。
仕事帰りのダンナと途中の駅で待ち合わせて、7時半、店に向かった。
話題沸騰で行列かと思いきや、空いていた。
まずは「ラーメン」を、粉おとしで。
粉おとしで頼んだからか、麺はほとんど生かと思うようなものがドッとスープに乗っていた。
そう、スープがあまりにもごってりと重いので、その上に麺が乗っかっている状態なのだ。
軽くグシャッと混ぜて麺を食べる。
おお~!!
ポキポキというより、モキモキと硬い極細麺だ。
凄く好きな感触だ。
わかったぞ、ぽ子はここまで硬くていいんだ!!
生っぽい感じも好きだ。
この細さだからいける。
それにこのドロドロスープ。
絡みが悪いのでちょっと食べにくいが、硬麺との相性はいい。
きら星のスープと基本的にはあまり変わらなさそうだが、もっともっと濃厚にドロドロになった感じだ。
スープのあまりのインパクトに、正直トッピングがどうこうという段階ではない。
妖怪に飲まれた小動物の如き、存在は消された感がある。
ネギ増しがあるのならそれをお勧めしたいが、ちょっとやそっとのネギ増しではビクともしないだろう、このスープ。
チャーシューもスープに負けて、何だか良くわからなかった。
替え玉とチェンジ郎、温野菜を追加。
麺は軽いので、問題ないです。
・・・と思ったんだけど。
まず、チェンジ郎について。
との事。
別皿に、ニンニクのみじん切りと大きな背脂がデロデロ入ったものが来たので、書かれていた通りにそこにスープを半分ほど入れた。
逆じゃいかんのか??
で、つけ麺のように麺をそこにつけて食べよ、と言うのだが、まず、麺がほぐれない。
持ち上げるとかたまってモッサリ持ち上がってしまう。
面倒なのでそのままドサッと入れたら、これがまたドロドロスープに馴染まない。
グルギルかき回して馴染ませたが、簡単な作業ではない。
馴染んだら馴染んだで、ドロドロスープはどんどん麺に持っていかれてしまう。
あっという間に油そばのようになってしまい、残りのスープを足した。
これは「つけ麺のように」などどは到底いかない。
チェンジ郎の方を丼に入れて、麺は一気にぶっ込んだ方が良かったように思うが。
しかしチェンジ郎自体の味がかなり濃いので、スープはつけ麺である。
とは言え、味の方は期待をはるかに超えたインパクトである。
二郎風に、と言うが、もともとこのスープの重さは二郎にはない重さだ。
そこにニンニクと醤油で炊いた(炊いた??)背脂である。
まさに二郎+きら星。
二つのもっとも突出した部分の融合である。
しかし、パンチの効いたラーメンの宿命で、途中でキツくなってくる。
ゴテゴテのギトギトなのだ。
この大量の背脂は、ダシとして残すものなのか?
トッピングとして食べるものなのか??
だんだん後者の方であって欲しいという気持ちが強くなってくる。
ちなみに、替え玉の上に、ほぐしたチャーシューが乗っていたが、こうなってはどこからがチャーシューでどこからが背脂だか、もう訳がわからない。
全部食べればいいのだろうが、もうギトギトドロドロでだんだん参ってきた。
しかし、固形物は何とかあらかた食べた。
スープも固形と言いたい程ドロドロだったが。
インパクトがあまりに強烈だったので、ついそちらの方ばかり書いてしまったが、とてもおいしかった。
こってり好きとしては、ここまでやってくれれば「おみそれしました」と拝んで頂戴するのみである。
私の耐性が弱かっただけの話だ。
まぁでも「チェンジ郎」は1回食べればもういいかな?とダンナと話していたが、いや、こういうジャンクなものは、時間が経てばまた食べたくなるものだろう。
何だかんだ言ってもまた食べている自分達が、容易に想像できる。
ぽ子評価です。5段階で、「チェンジ郎」なしで、
麺:最高!!「5」。
スープ:凄すぎ。「4」。
具:スープに負け。「3」。
総評:ぽ子の負け。「4」。
チェンジ郎に評価をつけるとしたら、「1」であり、「5」であり。
もう凄すぎるのだ。
絶頂に達し、気を失ったというか。
その理由は「5」であり「1」でもあるのだ。
「ラーメン」粉おとし
「チェンジ郎」+「温野菜」+替え玉