人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

理想と現実

ぽ子には、確固とした1日の過ごし方の理想がある。

マイナス思考で被害妄想的な性格ではあるが、この頃は諦めたり自分を許したりする事が少しうまくなり、ストレスというものを感じる事はほとんどなくなった。

ところがこの「理想的な1日」が叶わない事ばかりは、どうしてもひどいストレスになる。

「理想的」とは言っても大した理想を掲げている訳ではない。

「1ついいことをされたら、3ついいことをしなさい」だとか、「明けゆく毎日を自分の最後の日と思え」だとか、「過てばすなわち改むるに憚ることなかれ 」だとか、そんな大仰なものではなく、

「1日30分、ゲームはコンスタントに進めましょう」だとか、「3日に1度はお洗濯をしましょう」だとか、まぁスケジュールみたいなものだ。

簡単なことばかりなのに、理想通りにいく事はほとんどない。

調べものがあるとか、今日中にこれを出さないと的なものがあったりとイレギュラーな仕事が何かしら入る。

なければないで、寝てしまうかかったるいか、どちらかが大きな障害になる。

「平日3日以上は捨て」の法則も多い。

何らかの事態で理想の1日にならない、そんな日が平日に3日も続いたらもう、その週は捨て気分になる。

まぁ四捨五入みないなものだ。

思い通りにならないストレスから、何もかんも放り出した状態である。

で、今週は「捨て週」になる予感がしている。

月曜は毎週ダメだから、「3日以上は捨て」の法則と言っても1日は「捨て」と約束されている。

そういう意味では本当は、月曜は週末に含み「2日以上は捨て」なのだが、たかが2日で平日全部捨てるのかと情けない響きなので、「3日」にしておく。

その月曜の夜にしこたま飲んだので、翌日の火曜もダメにした。

今日は今日で「イレギュラーな仕事」だ。

娘ぶー子は、文化祭でダンス3チーム、バンド2つを掛け持ちの上、クラスのTシャツのデザインまで引き受けてしまったと嘆いていた。

どれもやんごとなき事情で逃れられなかったらしいのだが、ぶー子はてんてこ舞いである。

なのでちょっと手を貸してやることにしたのだ。

バンドでやる曲の中に、譜面がないものが2曲あった。

そういう曲は「耳コピ」と言って、CDから音を拾っていかなくてはならないが、それをやろう。

本日の「イレギュラーな仕事」である。

しかしこれは本当に「仕事」だろうか?

私は毎日あの、弦が6本もあるチマチマした楽器に手こずっているのだが、ぶー子のパートはベースである。

弦4本、コードなし、天国である。

渋滞を抜けて高速道路に入ったのである。

曲は誰だか知らんが、「StaringAtTheSun」というバラードだ。

ゆっくりで簡単だぞ、ぶー子。

こうして私は「イレギュラーな遊び」で、「アイロンがけ」や「風呂掃除」の時間をつぶしてしまった。

もう水曜じゃん、今日。

「平日3日以上は捨て」の法則だ。

残りの明日もあさっても、月曜の予感である。