人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

デブでブスが保護者会に

保護者会に行ってきたのだ。

高校2年になる娘ぶー子の学校に行くのはこれでまだ3回目である。

入学式と今年9月の文化祭に行っただけなのだ。

学校の作りもいまだに全然わからない。

そろそろ進路のこともあるし、高校受験の時の様に親が何も理解していないという事態はもう避けたいのだ。

先日も進路についての資料を持って帰って来たが、希望の職種に漫画家、ミュージシャンから始まってインテリアコーディネーター、調理師、ゲームクリエイターなど多数の職種が並んでいて、小学生の「しょうらいのゆめ」状態であった。

選択科目には分数の計算も危ういぶー子が数学を選んでいた。

「大学受験に必要で、苦手な科目にした」との事だが、それでいいのか??

その前にアンタは何をやりたいのだ。

それが決まらないと進路が決まらず、選択科目も決められないのではないか?

あぁもう今回もまったく意味がわからない。

だから保護者会に行く事にしたのだ。

結局余計混乱しただけで帰って来た。

司会進行をしていた先生が「3年奇面組」の表紙になってた人にそっくりでそれが面白かっただけだ。

帰りに担任の先生に挨拶していったが、「何か問題がありましたら今言って頂きたいんですけど・・・。」と言うと、

「え~、問題・・・ですか。問題、あー、頑張っ・・・ええ、まぁ問題って程ではないんですけどちょっとお喋りが多いですかね、ハハッ。」と、つっかえながら答えた。

頑張ってなくて、お喋りがもの凄く多いのだろう。

つっつけばもっと出そうだったがどうもモゴモゴして言いにくそうだったので、その辺で勘弁してやった。

「文化祭の時はクーラーボックスをありがとうございました。」と言われたが、他にいい所がなかったのだろう。

 

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その写真は衝撃だった。

太ったブスがダンナと並んでこっちを見て笑っているのだ。

そのブスは私である。

もう自分の写真など撮ることも撮られることもほとんどないのだが、久しぶりにブスのアップを見た。

ムナクソが悪い。ブスは罪である。

いつの間にこんなに太っていたのだ?

先日も書いたが、11月からぶー子とダイエットバトルを始めるのでもう痩せる前提になってバカスカ食べている。

どうせ痩せるのだ。

どうせもう食べなくなるのだ。

もう長いこと体重計に乗っていない。

太ったことはベルトの穴で証明されているのだ。そこへ鬼のように追い討ちをかける必要などどこにもないじゃないか。

ハイハイ太りました、デブです、でも11月に痩せます。

そこで衝撃のスクープ写真だ。

笑ってこっちを見ている。

気付いてないのだ、どんなに自分がデブでブスなのか。かわいそうに。

腕なんか私の自覚していた太さの1.5倍はあった。

昨日読んだ雑誌には、太る順番とは「お尻→腰→胸→二の腕→ふくらはぎ」となっていたが、私はまだ2の腕にはデブ波が及んでいないと思っていた。

一方ブスの原因もいくつかわかった。

私はアゴを突き出して写真に写るクセがあり、これは外から見るとなんとも小生意気でイヤな感じであった。

それに気付いてからはアゴをひいて上目遣いで写るようにしているのだが、アゴ、ひき過ぎで2重アゴになっている。

口を開けて笑っているのがまた妖怪のようで薄気味悪い。

私はぶー子に写真を見せ反省会をしたが、「口の開け方が悪い。」と言ってかわいく見える「アヒル口」を教えてもらった。

口は開けるけど歯は閉じる。

口角を上げる感じでおちょぼ口に。

鏡を見ながらやってみたが、なぜか上唇が必要以上に前に突き出てしまう。

「なんで、なんでここがこんなにニューッと出ちゃうの!?」と悲しく訴えるとぶー子は突然爆笑し、

「アレに似てる、あの、プリンセスマーメイド??」

プリンセス?人魚姫??

「違う、あれだ、リトルマーメイドに出てくるタコみたいな奴!!」

それだけ言って逃げてしまった。

鏡の中には太ったブスが口を尖らせて取り残されていた。

しかし絶望はしていない。

11月になったら痩せるのだ。

またアレン・カーの本を手に入れ、読むだけで痩せたり酒を止めたりしてみせる。

明日はホテルバイキングである。