人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

飛雄馬の姉になる

GX-7が逝った・・・。

タバコクと称して禁煙を誓い、タバコの告別式をしたのは先週の土曜日、つまり5日前だ。

昨日あたりからかなり激しく「吸いたい、吸いたい。」と言い出したが、今日はもう出る言葉のほとんどがタバコのことだった。

罰ゲームを何とかして欲しいだとか、もう二度と禁煙はしないだとか、ロックンローラーにはタバコが必要だとか。

その言いっぷりが、彼の貸してくれた禁煙本「禁煙セラピー」に載っていた喫煙者の言い訳そのままで、恐ろしくなった。

勤めている会社のブログの最新記事が、彼の「罰ゲーム、決行します!!」であった。

さらばGX。再び洗脳されて去っていく新興宗教の元信者のようだ。

ちなみに罰ゲームは、女装して深夜、近くの霊園で自分の写真を撮って来るというものだ。

南無~。

さて昨日、近所に新しいスーパーがオープンした。

娘ぶー子がその中にある薬局で今日からバイトなのだが、早速行ってみた。

初日から行くのはどうかとも思ったが、スーパーの方には行きたいし薬局で買いたいものもいっぱいあるのだ。

ついでついで(笑)

世の親にはついでが突然やってくる。

スーパーの方は大盛り上がりだ。

私はすでに仕事の帰りに買い物はほとんど済ませてあったが、大いに誘惑された。

高級生ハムやチーズが並んでいる。

見てろ、こんな高級品買うヤツなんかそんなにいないはずだ。

半月もたって半額になったところを一網打尽にしてやる。

あまりに誘惑が痛いので、とっとと店を出てしまった。

隣にくっついてる薬局に入る。

なんだ、こっちはそれほど混んでないな。

まずはレジをチラリ。ブ。ぶー子の後ろ姿。

それだけなのになぜか気恥ずかしくて笑いが止まらない。

私は薬局でひとりニヤニヤ笑ういやらしい女だ。ブルンブルン。(首を振っている。)

まずは買い物に集中だ。

こちらも結構安いから、ついどんどんカゴに入れてしまう。

ゴキブリ売り場に足を踏み入れたが、ゴキジェットをレジでぶー子に打たせるのはどんな気持ちだ?

また笑えてくる。そりゃいじめに近いな。ゴキシリーズは却下。

どの辺までならぶー子に恥をかかせず、笑わずにいけるんだ?

自己判断で「消臭力」までにした。

チラッとレジを見る。並んでいる。ぶー子、頑張れ、客よ、つまらん事言って困らせるなよ。

チラチラとレジを見ながら、空くのを待つ。万引き目線だな。

あと1人、というところでその後ろに並んだ。

「領収書、もらえますか?」前の客が言った。

はあぁ??

ぶー子はまだ初日なんだぞ、なんでそんな意地悪するのだ。

すぐに側で見ていたエラそうな人が助けに入る。

結構時間を食ったが、私はじっと待った。

私の後ろに並ぼうとした人は、「ここはちょっとかかりそうよ。」とか言って、みんな違うレジに行ってしまった。

あのー、ぶー子のせいじゃないですからー。領収書~、領収書の客がいけないんです~~!!・・・・・・と言いたかった。

関係ないが、その客はさっきのスーパーの店員で、私がネギの売り場を聞いて、間違えてわけぎの売り場を教えてくれた人だった。

さていよいよ私の番が来たのだが、いっぱいいっぱいのぶー子はこっちの顔など見ようともしないで消臭力をピッとやりだした。

我慢できずにぶー子の手をピシッと叩いたら、一瞬だけ「あ!!」という顔になり、また営業用の顔に戻った。

ん??そんだけ??

我慢できずに「頑張ってる??」と言うとものすごい早口で「話しかけないで!!」とだけ言った。

気が散るからか鬱陶しいからかはわからないが、それっきり他人である。

見た事もないような笑顔で「カードはお持ちですか?」と聞かれた時にはドキンとした。

普段は口をはっきり開けずにダラダラと喋るので、「そのヤンキー喋りには気をつけろ。」と何度も言ってあった。

その時のぶー子も「わぁった、わぁった。」と全然わかってないような返事だったが、これは何だ??

お笑いの柳原可奈子である。

知らない人のために、次に近いのは東京ディズニーランドである。

最後にやっとニヤッと身内の笑いが出たが、かえってドキッとした。

そうだよな、これ身内だったんだよな。

家に帰るとダンナからメールが来た。

「俺も行こうかな?」

ムフフ、何だかムズ痒いのであった。

次はいつ行くかな?(笑)