EE:AE4E0カキ
EE:AE4E0牛乳
EE:AE4E0タマネギ
本日の買い物リストだ。
軽い。
だったらダンナに頼まれた除湿剤も買って帰るか。
私は買い過ぎるので、いつも荷物がいっぱいなのだ。
これはチャンスである、人から頼まれたものを買って帰る。
倒置法。
除湿剤ときたら薬局だ。
ヨークマートなら隣にサンドラッグがあるから、そこいらで除湿剤もタマネギも一網打尽にしてしまおう。
午後5時45分。
今日は体調が悪くて疲れた。
ヨークマートでカートを引いて品定めしていると、鶏肉が安くなっていた。
迷わずカゴに入れる。
半額のヤリイカ発見、カゴに入れる。
納豆半額セール、2つカゴに入れる。
カキも半額だぜ、2つカゴに入れる。
しかし肝心なタマネギは高かったからパスだ。
それでもいつもに比べれば、カゴはスカスカである。
何か必要なものはなかったか??
あるある、米EE:AEAABじゃ。大物、登場。
しかし、これだって買い物が少ないときがチャンスなのである。
今日なら全部エコバッグに入る量だ。
ちなみに米は5キロである。
我が家はこれで1ヶ月は軽くもつのだ。
酒飲みと米研ぎ嫌いのコラボが成す技である。
おっし、じゃあ次、行くぞ。
業務スーパーでもらった大きなエコバッグにまず米を入れ、その上に食材を入れていく。
いつものように片手で持ち上げようと思ったら・・・、う、こりゃ重い。
重いが薬局は隣だ。
行ってしまおう。
私は忘れっぽいのだ。
覚えているうちに買ったほうがいい。
私はご丁寧にヨークマートのカートを戻し、重いエコバッグを持って隣の薬局に入った。
ところがそこのカートを使おうと思ったら、ほとんどヨークマートから流れてきたものであった。
ちくしょー、私もそのまま持って来れば良かった。
しかし、以前このサンドラッグでバイトしていた娘ぶー子が、「ヨークマートのカートは私たちがいちいち戻しに行ってるのです!!」と言っていたので、ちょっと心が痛んだのだ。
しかし来てみれば、通路を塞ぐほどのヨークマートのカートの列であった。
米の入ったエコバッグをカートに乗せるのもホネである。
ウリャーと心で叫んで気合で乗せ、カゴは手に持った。
除湿剤とは、部屋や押入れの隅に置くプラスティックの小さなボックスである。
小さいがダンナの注文は「3つくっついてるヤツを3つ」、つまり9個であった。
かなりかさばるが、重いものではないのでしょうがない、カゴに入れる。
じゃあレジへ、と向きを変えると、ティッシュ売り場であった。
おお!!そう言えば我が家はティッシュ限界であった。
現在最後のひとつをもうすぐ終わらせようというクライマックスである。
くそー、これもかさばるが、軽いし取っ手もついている。
迷わず格安の5個パックだ。
もうダメだ、帰ろう、とティッシュ売り場を通り抜けようとしたら、その隣のトイレットペーパーが安くなっていた。
「お一人様1点限り」と書いてあり、いかに安いかを物語っている。
しかも色はプリティピンク。
むむむ・・・。
これもそう重いものではないが、12ロールである。
でかい。
私はすでに米と除湿剤とティッシュで結構なダメージを受けているが、このチャンスを逃がすのもケチぽ子には大ダメージである。
まぁいい、これにも取っ手がついてるし、自転車で来ているのだ、何とかなるだろう。
というかするしかない。
こんなものを目の前にして、もはや「買わない」などという選択肢は私にはないのである。
こうして私は、
①米の入ったエコバッグに無理矢理ティッシュ×5を横にして入れ、
②軽いが超でかいトイレットペーパーと、
③除湿剤、
・・・の3つを持って店を出た。
なぜティッシュをエコバッグに入れて3つにしたかというと、自転車で帰るには、
①前カゴ
②右ハンドル
③左ハンドル
・・・、の3つしか持って帰る場所がないからである。
でかいのと重いのを3つ持って私は、自転車の前で途方に暮れた。
どうやってこれらをそれぞれの位置に付かせたらいいのだろうか。
とにかく米のエコバッグが重いのだ。
そして自転車の前カゴは、高い位置にある。
少なくとも一度、カゴよりも高くバッグを持ち上げなくてはならないが、自転車を支えていないと倒れる危険性が高い。
私はまずトイレットペーパーと除湿剤を左右のハンドルにそれぞれかけ、腹で自転車を支えるとプロレスラーのように両手でオリャー!!と米バッグを前カゴに放り込んだ。
乱暴だが、引力の仕業である。私のかよわさの仕業である。
倒れてまう、倒れてまう。
ビビッて自転車に飛び乗ったはいいが、前が重くてフラフラである。
倒れる、倒れる!!
私はこのような暗示にはすぐにかかる方である。
だったら倒れないように暗示をかければいいのだが、なぜかネガティブな暗示にしかかからない可哀相な女なのだ。
この傾向は酔うと顕著になり、自転車に限らずとにかくよくケガをする。
ちょこちょこ脚をつきながらゆっくり行ったので、転ぶ事もなく家に着く事ができた。
良かった、飲んでなくて良かった。
家には明かりがついていて、ぶー子がいることを示していた。
私は鍵を出すのは止めて、インターホンを押した。