カラオケに行った。
これはカラフェである。
カラフェとはワインを「一度にたくさんくれ」という時に頼む、ピッチャーのようなものだが、この写真では逆さまである。
逆さまにしたのではない。なってしまったのだ。
マイクをもって暴れていたらぶつかってひっくり返ってしまった。中身もまだだくさん入っていたから大変なことになった。
写真は拭いた後できれいになっているが、なんとか店員に恥を晒さずに済むように、紙ナプキンで頑張って拭いた。
そうだ、ここに来てから私はかなりキツいクレームを入れたから、きっと向こうもこの部屋には来たくないだろう。
洋楽の歌本がなかったのだ。
だからビール持って来た店員に聞いたのだが、「は・・・?」とキレの悪い返事。
散々待たせて「今はない。」と言う。
たまたま切り替え時でないと言うが、1冊もないと、古いのもないと言う。
そんなことありえるのか?
だいたい店員の態度も曖昧で「・・・みたいなんですけど・・・。」だとか、「ちょっと良くわかならいんですがぁ・・・。」と要領を得ない。
こいつではラチが開かないから他の店員に頼んだ。結局やはりなかったのだが。
これで私のテンションは一気に下がった。
私はいつも、歌本を見ながら目に入った曲を入れている。
本がないとなると、先に曲を決めてから入れる事になる。
目をつぶって考える。ん~?いつも何歌ってたっけ??
思い浮かばないから、私は本のページを頭に描いた。最初のページはAだ。
こうして私の1曲目はABBAになった。誰かB、ひっくり返して。
もう早く酔ってしまいたい。
歌本のないカラオケなんて、ガイドなしでジャングルに入るようなものだ。
私はリモコンにTとかPとか適当に入れて、出てくるアーティストを追っていった。
テンション下がるなぁ~。ガブガブゴックン。
あっという間に酔っ払って、踊り狂っていた。そしたらカラフェがひっくり返ったのである。マジカル。
「千の風になって」を爆笑しながら歌う。
笑っているうちはいい。
これで泣いたら要注意だ。飲み過ぎサインである。
この曲は酔い度を測るバロメーターになっている。
ちなみに前回は号泣だ。おそろしい。
店を出てからの記憶がない。
ラーメン屋に入ったはずだが、ニンニクを2個もらったことしか覚えていない。
バスが終ってたから歩いて帰った。覚えてないが。
家に着くとすぐベッドに伸びた。
このまま朝までぐっすりだろう。
朝までぐっすりのはずだったのだが、こんな私のもとにメールが来た。