人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

禁煙再び

娘ぶー子の体育祭であった。

昨日になって突然「来てくれないのか・・・。」とボヤき出した。

はぁ?

去年は絶対来てくれるなと言っていたのに、何なんだ。

弁当も「体育祭なんだから、いつもの冷凍とか止めてよね。」などと言い出した。

何がいつもの冷凍だ。

間違いないが、前の晩になって言われたって、弁当も体育祭の見学もどうにもならんっつーの。思い知れ。

と言いつついつもより早く起きて、手作り弁当を試みる。

ベーコンとピーマンとタマネギがあったから、それとご飯を炒めてケチャップで味付けした。

ピザトーストのために切ってあった野菜の残りカスである。ぶー子はご飯が赤くなっていればそれでもう気が済むはずだ。

皆を送り出すと、さて、今日は忙しくなるぞと。

金曜日に友人が飲みに来るのだ。この部屋では家に上げられない。

改めて他人の目で部屋を見てみると、ツッコミどころ満載だ。

「なぜこんなところにこんな物が」というものが多すぎる。

汚れも徐々に溜まるもので普段は気付かないが、こんな事になっていたのですね。鍾乳洞の不思議と同じ事だ。

どこから手をつけていいか迷ったが、まずは玄関掃除からとりかかった。

優先順位をつければ玄関などまだお待ちいただけるのだが、猫のトイレ化が始まっていた。

犯人は誰だかわからないが、いつの間にオシッコがしてあるのだ。

確率で言えば90%エルなのだが、それでもそう言いたくないこの心境に、深刻なえこひいきが我が家の中でなされていることが感じられる事だろう。

残り10%は先住猫ラとミ、そして、ダンナと等分してもらいたい。

本来なら玄関掃除は、外の駐車場の水道からホースで水を引っぱってきてデッキブラシでこする。

そんな面倒なこと、するかよもう。

この頃は洗面器で水を流して風呂場のタワシでこすり、ぞうきんで拭いて終わりだ。

次にトイレ。

玄関と一緒に掃除機をかけてから、ぞうきんで床を拭く。

余談だが、玄関の記事と立て続けに「ぞうきん」を「どうきん」と入力してしまった。子供か。

それにしてもなぜ、こんなに猫の毛が落ちているのだ?人間のトイレだぞ。

2時間後に私がエルを肩に乗せて入っていた。私だったか。

ダイニングの電気のカサがホコリだらけだった。

ぞうきんで拭いても、油ぎっているのかきれいに取れない。

ファック、仕方なく電気を下ろしてカサを取り、マジックリンで拭いた。引っ越してきて初めてだ。

ついでに、スイッチのヒモにぶら下がっていたパックマンのマスコットも取ってしまった。

6個も縦に繋げてぶら下げていたのだ。

これぞ「なぜこんなところにこんな物が」の典型だ。我が家のエアーズロック。

夢中になってカサをこすっていたら、カサについていた金具が当たってテーブルが傷だらけになってしまった。

どうして良い事したのにこんな目に。冤罪だ。

私は、ぶー子が昔カッターでテーブルに傷をつけた時の事を思い出した。

ゴッド、ダンナはなぜこんな事で怒るのだ、なぜスリッパをはかないだけであんなに怒るのだ、なぜ私が泥酔した時だけ強気なのだ。

まだまだ片付かなかったが、時間が来てしまった。

こんなんで金曜までに片付くのであろうか?

仕事に行く。

「課長、今日は吸いましたか?」

「昼は我慢しました。」

課長との禁煙バトル第1日目だ。

私は、圧倒的に課長の方が有利だと思っていた。

なぜなら、私は酔うと理性がなくなるのだ。これまでの禁煙の失敗も、全て泥酔したのが原因だ。

一方課長は、1度禁煙に成功している。また吸っているのだから厳密に言うと成功ではないが、年単位で吸ってない期間があったらしい。

こういう人は「止める」と言ったら本当に止めるだろう。

ライバルにするには早い相手だったかと少々悔いたが、いや、私だって本気で止めたいのだ。

敵にアッサリ降りられてしまったら私だって緩んでしまう。

あぁ、頑張れるだろうか・・・。早速金曜、飲みだぜ・・・。

ところがだ。

「でも。」課長は続ける。

「3時の休憩がね・・・。」と言って苦笑いした。

ポケットにはあと1本残っているそうだ。

「う~ん。」かなんか言って煮え切らない様子であった。

ぶっちゃけ私は、飲みさえしなければ全然平気である。

もしかしたら有利なのは私の方なのかもしれない。

この禁煙は「賭け」にしている。

何を賭けるか早く決めないと、課長が降りるかもしれない(笑)

逃がすか!!私が欲しいもの賭けるぞ!!