人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

さて、その後のエルは。

退院してから2週間が経った。

現金なもので、元気でいてくれると安心しきってしまい、記事もそのまま止まってしまいました。

その後のエルのお話をします。

元気であります。

「酸素濃縮機」なるものをレンタルしたが、結局一度も使わなかった。

正確に言うと、退院当日に心配のあまりに大丈夫だろうにちょこっと使ったぐらいだ。

それも昨日先生から「もういらないかぁ。」と言って頂き、返却することになった。

体重は、退院して1週間後に病院で計ってもらったら700gであった。

退院するときには500gだったのだ。

なんと1週間に200g!

こんな事は初めてだ。

これまで「この子は弱いから・・・。」と、一般的な体重の増加は諦めていたのだ。

本当に嬉しかった。

ちなみに今日計ったら、退院2週間後で820gであった。

胸の骨を矯正するようなマッサージ的なことを毎日する事になっている。

かなり強い力で脇を手でもむのだ。

ギャーと嫌がって鳴くが、これで骨が膨らまねば死に繋がる。

「できるだけたくさん」という厳しい指示であった。

千回なら千回っ!!と言ってくれればまだ、足りているのか目安になるのだが

これではやってもやっても足りない気がしてしまう。

足りない=死んでしまうーー!!

そこで病院に行った時に、「病院では1日何回ぐらいやっていたんですか?」と聞いてみた。

すると「4回です。」とキッパリ答えた。

よ、4回??

私は1日200~300やるように心がけていたのだ。

しかし良く聞いてみるとそれは「4セット」という意味であった。

1セット40回と言っていたので1日120回か。良かった、クリアしていた。

ところが、退院1週間目に行った時にレントゲンで見てみたら、

「う~ん、あまり変わってないですね。」と言われてしまった。

ええっ。あんなに頑張ったのに。

ぶっちゃけ、もむだけなら何回でもできる。

でもすごく嫌がるのだ。エルは苦痛を感じているのだ。

そこをごまかし、なぐさめ、かわいがり、時間をかけて何とかやってきた。

それでもダメなのか。

もうごまかしはなしで本気で鬼になって苦しめるしかないのか。

かなりガックリきた。

正直、ちょっと膨らんだように感じていたのだが、それはマッサージをしている本人だけが感じてしまう思い込みだったのか。

ただ、肺炎は影が綺麗になってきたので順調に治っていること、

呼吸も問題なければ経過としてはいいと思いますと言ってもらったので、うん、まぁいいかと帰ってきた。

そして、肺炎の薬の他に貰っていた風邪薬は終わりになった。

実はこの日診てくれたのは、いつもの安田先生が休みで違う先生であった。

彼は骨についての判断はレントゲンのみでしたので、

もしかしたら安田先生だったら触診でちょっとした違いを分かってくれたのでは・・・と自分を慰めるために言い聞かせて帰ったのでした。

そして昨日。

実は、先住のラがトイレに行ってばかりなのだが何も出さずに出てくることが多く、

しかもピンクのおしっこが出ていたので

健康診断と、貰ってきて以来サボッていた予防接種も兼ねて診てもらおうと、

安田先生のところに移る前に入院していた近所の病院へミも連れて、

そして元気になったエルも連れて行った。

受付嬢はエルの名前を出すとすぐに分かってくれて、後から出てきた看護師さんも「お久しぶりです。」とわざわざ声をかけてくれた。

そこで私は元気なエルを見せたのだが、2人ともとても驚き、喜んでくれたのでとても嬉しかった。

ラとミを診てくれた院長先生も「これならもうきっと大丈夫。」と言ってくれた。

良い病院へ行くと思うのだが、単純に「診る」だけでなく、かわいがってくれるので

愛情を持って接してくれていることが伝わり安心できる。

ラは膀胱炎であった。ここは「子猫のこと」のカテなので、この話はまたいつか他で。

午後は安田先生のところにエルを診せに行った。担当の安田先生は2週間ぶりになる。

どう診断されるのかとても緊張したが、まず元気に動き回る姿を見て

「もう酸素の機械はいらないかもね~。」と言い、胸の骨を触って

「・・・これ、ずいぶん頑張ったんじゃない?」と言ってくれた。

ええっ!?本当!?

と言うか、やっぱりそうでしょう??(泣)と言う気持ちであった。

マッサージをしている本人は主観が強く、どうも良くなっている気がしてしまうのですが、間違いはなかったのだ。

ペッチャンコだった胸が少し筒状になった気がしていたのだ。

そして先生はレントゲンも撮らず、「これなら普通の仔として生活できるかも。」と、そして「次は1ヶ月後ぐらいでいいかな。」と言った。

これまで言葉を慎重に選んでいた安田先生がこう言ったのだ。

私のこの時の喜びは計り知れない。

今日もエルは元気で遊びまくっている。

見る物全てにじゃれまくり、疲れ果てるまで遊びつくしている。

呼吸はまだ早いが、苦しそうなそぶりは全然見せない。

ここまで私を支えてくれた全ての人に、本当に感謝します。

Special thanks to mom of T!! You changed our life!!