結局、朝4時半のミルクにダンナは起きなかったのだった。
久しぶりにしこたま飲んだので、4時半のミルクは辛かった。
5時に寝ようと思って哺乳瓶を洗っていたら、ソファで寝てたダンナが目を覚ました。
そして、
「なんだ、やっちゃったのか・・・。」
とだけ言って布団に入ってしまった。
やっちゃったって・・・・。
ムチャクチャ眠いのを我慢して起きたのだ。
私は怒りよりもボー然としてしまった。
「なんだ、やっちゃったのか。」
「なんだ、やっちゃったのか。」
くそー、私ってばなんだ、やっちゃったのかよ。
布団に入ったらすぐ寝てしまったが、次はダンススクールに行く娘ぶー子を起こさねばならない。
ダンナも目覚ましのセットをした気配がなかったから心配だ。
8時半。
このように細切れに寝たので、起きても眠くて眠くて仕方がない。
夕方まで寝て起きて食べて、を繰り返していた。
5時。
「もうそろそろ行かないと。」
10月10日は娘ぶー子の誕生日なので、休日でかつ翌日が休みの今日、
パーティーらしいことをやろうと言っていたのだ。
買い出しに行かねば。
ここでも子猫の世話を言い訳に、全てできあいモノで済ませる事にした。
幸いぶー子のリクエストに、手作りは1つしかなかった。
その「ひとつ」も作らなかったのだが。
カレンダーの10月10日のマスに、ぶー子のリクエストが書き込んである。
「杏仁豆腐 生ハム プリン サーティーワンのアイス スイートポテト
適当な菓子共(『複数』とあり) ファミマのスパイシーチキン なめらかプリン
ミニップのちびタコ(ミニップとはミニストップの事らしいのだ)
アイス(爽のバニラ) のりっこチキン(お弁当用の冷凍食品) 団子」
(+生春巻きを作れと言われていたのだ。)
これらのものが、3cm×4cm程の10月10日のマスに、いつの間にかギッシリ書き込んであったのだ。
なんてアンバランスなラインナップなのだ。アイスなどダブってるじゃないか。
まぁ全て買う買わないはとにかく、そういった買出しをしに出なくてはならないのだ。
酒も切れた。
この頃慣れかタルみか、酒ライフが元に戻りつつある。
あっという間に焼酎の1升瓶がなくなった。
酔ったって子猫の世話はできるのだ。
・・・何度も途中で寝そうになったが。
「これから買い物に出るから遅くなりそう。ぶー子も今日は遅くなってもいいよ。」メールを送る。
いつもは「カラオケごときでなんでこんな時間になる?」
「皆が遅ければ自分もいいのか?」
などとコウルサク言ってるくせに、現金な奴だ。 ←このフレーズ、最近使ったな。
つまりしょっちゅう現金な奴なのだろう。
しかしぶー子は単純に喜んでおった。ダンナの予言通りだ。
イトーヨーカドーだ。
東京都とはいえ、埼玉に隣接している田舎町だ。
娘の誕生日だといっても買い出しはヨーカドーだ。皿に盛っちまえばこっちのもんだ。
生ハム。
ぶー子は生ハムがアホほど好きだが、値段を分かっていない。
一体いつ誰がぶー子に初めて生ハムを食わせたのだろう。
普通のハム感覚で欲しい、食わせろといつも言われて困っているのだ。
でも今日は大量に買った。ダンナが「俺のほうのサイフから出して。」と言ったからだが。
そんな男らしいカッコいい歴史に残るセリフを聞いたので、色々買って喜ばせてやろうという気になった。
これぐらいの年頃の子供を持つ人ならわかるだろうが、もう現金以外に喜ばせる術がないのだ。
なら金にもの言わせてお前に買えない物を食わせちゃる。
これ、な~んだ??
最近発売された、ちょっと高めの酒だ。
この間、近所のスーパーで売ってるのを見たが、高いので買わなかった。
これもぶー子が飲みたいと言っていたので買った。
アホかという人もいるだろうが、ウチはウチだ。
めんどっちーから説明しないが、ウチなのだ。
「なめらかプリン」とは何だ?
ヨーカドーにはそういった銘柄のプリンはなかった。
そのかわり信じられないほどデカイ、プッチンプリンを発見した。
食べ終わってから撮ったので見づらくて申し訳ない。
ダンナと2人がかりで食べていたが、半分ぐらい残った。
残った半分は自分の体重を維持できずに横に倒れた。
誰かに似ている光景だ。
「食べるもの以外にぶー子を喜ばせることはないか?」
この問いにダンナはこう言った。
「録画した『世にも奇妙な物語』を観ること。」
そうなのだ。
先日録画して観よう、観ようと言いながらも、
夜のいい時間に私がブログの更新に入り殺気立っているので、
のびのびになっていたのだ。
今日もブログ更新の時間とカブッたが、仕方ない、今回はビデオを優先した。
私はCMやタモリのところで地味に記事を書いた。
午前1時半だ。
みんな子猫にミルクをあげにいった。
次は4時間後と思っているが、それまで寝ないで飲んでいたいと秘かに思っている。