今週のお題「最近おいしかったもの」
ついこの間の日曜日の事だ。そう「飲まない」と言いつつ家で焼き肉なぞしてしまった日の事である。
飲まないといいつつ実はあわよくばという気持ちは満々で、こんな時にスーパーに行くと笑いが止まらない。お互いにカゴに入れるものが「そんなん」ばかりだからだ。
そしてこの時、カゴに入ったのが生牡蠣だったのである。
生牡蠣。私の大好物だ。ダンナは食べられないので、独り占めである。
いざ焼き肉が始まると、私の前には1パック分の生牡蠣が置かれたのだ。
火力が低いプレートなので、肉が焼けるまでに時間がかかる。私は遠慮なく、先に牡蠣を口に含んだ。
ブニャン、と柔らかい食感。
噛んでみると中からトロリと磯の香りがとろけだす。
海のミルクとは良く言ったものである。そのどこかミルクのようなものは、噛むごとにホロリと儚く崩れていく。
それをゆっくりゆっくり喉に運び、十分に堪能したら次には、硬く残ったヒラヒラに歯を立てる。
これがまた、磯だ。ここが分かる人は、なかなかの牡蠣人である。
これをガムのように何度も噛んでは磯の香りを楽しむ。
そしてこれを飲み込んで、最後には残り香を吸い込んで終わるのだ。
「世界が終わるという最後の晩餐に食べたいのは、牡蠣かもしれない。」思わず言う。初めてではない。毎度言っているはずだ。
それにしても、久しぶりに言った気がする。あ?もしかして??
去年、生牡蠣食べてないかも!!!
そんなことに気付き、今年はたくさん食べたいと意気込んでいるところである。