ダンナはリハであった。
終わったら駅前で待ち合わせて飲みに行くことにしていたが、リハからバンドメンバーが一緒に来て、3人で飲むことになったのだ。
良く会うメンバーだが、こうして3人で飲むとは極めて珍しいことである。
土曜日という浮かれた日であることもあり、凄く飲んで凄く笑った。
トリキのワインは、日本酒のワンカップのような仕様になっている。
税抜きで328円。高いのか安いのか良く分からないが、こうした居酒屋にワインがあってくれるだけありがたい。
3人ともワイン飲みなので、何度もお替りを繰り返した。
すると、ラベルにおみくじが付いていることに気が付く。
吉と大吉しかないみたいだが、大吉の方が数が少ないようで出現率が低い。
その最初の1個を引き当てたダンナは大喜びで、天狗になっている。たかだかトリキのおみくじで、滑稽である。
何度目かのお替りはダンナがトイレに行っている間にやって来た。
大吉があったので、ふたりでこっそりダンナに回してやる。
するとダンナはますます喜んで、大吉様に成り上がった。
私達のことを「この吉どもが」「所詮吉ども」と連呼し、「何と言っても2回目の大吉だからな!」とご満悦である。
その度に、仕込んだ私達はおかしくてたまらず、死ぬほど笑った。
あまりに楽しいので、終バスをあえて見送る。
ダンナにはギターという荷物がある。どうせタクシーは捕まらない。ギリギリまで迷っていたが、酔いと楽しさが上回ってしまった。どうにでもなれ。
まぁ良くあることである。
時にこの日は、前日遊びに行ったFLAT FIVEでライブがあり、バンド仲間が出演することになっていた。
終わったらおいで!と声を掛けていたが、終わる頃にはこちらも閉店になるだろう。
ところがギリギリで仲間達が現れたのだ。こういうのは凄く嬉しいものがある。
そしてその中の一人が、車で家まで送ってくれたのだ。何という、何という、何という、・・・なんだろう(笑)まぁ有難かった訳だ!
で、酔っ払った勢いで、家にあがってもらう。もうこの辺の記憶はかなり曖昧だ。
部屋、掃除してない。ゾウリムシの培養液の臭いが漂っていた。後になって恥ずかしゅうなりました。
しかし一度来てもらえば、ハードルは下がる。今度は片付けておくので、また来てください。
夜から始まったような一日だったが、長い一日であった。
楽しかった。
さすがに日曜日は飲めなかった(笑)