人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

土曜日、トリキにて。

ダンナはリハであった。

終わったら駅前で待ち合わせて飲みに行くことにしていたが、リハからバンドメンバーが一緒に来て、3人で飲むことになったのだ。

良く会うメンバーだが、こうして3人で飲むとは極めて珍しいことである。

土曜日という浮かれた日であることもあり、凄く飲んで凄く笑った。

 

トリキのワインは、日本酒のワンカップのような仕様になっている。

税抜きで328円。高いのか安いのか良く分からないが、こうした居酒屋にワインがあってくれるだけありがたい。

3人ともワイン飲みなので、何度もお替りを繰り返した。

すると、ラベルにおみくじが付いていることに気が付く。

吉と大吉しかないみたいだが、大吉の方が数が少ないようで出現率が低い。

その最初の1個を引き当てたダンナは大喜びで、天狗になっている。たかだかトリキのおみくじで、滑稽である。

何度目かのお替りはダンナがトイレに行っている間にやって来た。

大吉があったので、ふたりでこっそりダンナに回してやる。

するとダンナはますます喜んで、大吉様に成り上がった。

私達のことを「この吉どもが」「所詮吉ども」と連呼し、「何と言っても2回目の大吉だからな!」とご満悦である。

その度に、仕込んだ私達はおかしくてたまらず、死ぬほど笑った。

あまりに楽しいので、終バスをあえて見送る。

ダンナにはギターという荷物がある。どうせタクシーは捕まらない。ギリギリまで迷っていたが、酔いと楽しさが上回ってしまった。どうにでもなれ。

まぁ良くあることである。

 

時にこの日は、前日遊びに行ったFLAT FIVEでライブがあり、バンド仲間が出演することになっていた。

終わったらおいで!と声を掛けていたが、終わる頃にはこちらも閉店になるだろう。

ところがギリギリで仲間達が現れたのだ。こういうのは凄く嬉しいものがある。

そしてその中の一人が、車で家まで送ってくれたのだ。何という、何という、何という、・・・なんだろう(笑)まぁ有難かった訳だ!

 

で、酔っ払った勢いで、家にあがってもらう。もうこの辺の記憶はかなり曖昧だ。

部屋、掃除してない。ゾウリムシの培養液の臭いが漂っていた。後になって恥ずかしゅうなりました。

しかし一度来てもらえば、ハードルは下がる。今度は片付けておくので、また来てください。

 

夜から始まったような一日だったが、長い一日であった。

楽しかった。

さすがに日曜日は飲めなかった(笑)