このカテゴリーの更新は、1年ぶりにもなってしまう。
言い訳になるが、今回読んだ本は570ページという長いもの、かつ小説ではなく曲の解説と言う細切れのものなので、続けて読んでいかなくてはという義務感がなかったのである。
故に、途中途中に全く読まない時期が入ったりしてしまい、こんなに時間がかかってしまった。
で、何の曲の解説かというと、かのビートルズである。発売当初、ちょっと話題になった本だ。
全213曲を、エピソードなど交えて徹底的に解説をしている。
好きとは言っても私などは「ファン」というのとは違う、単なるリスナーであった。なので各曲が紐解かれていくことに、毎度小さな衝撃を感じることができてとても読み応えがあった。
「歌って弾いて確かめるビートルズ」となっている通りで、聴いて確認したくなったりする。するとまた「ホントだ!」という驚きがある。
読んでいくうちに、この解説を今度は私がダンナにドヤるのが習わしとなった。ビートルマニアのダンナをええっ!と言わせるのは、実に爽快であった。
ときに私が一番驚いた事実は、「Back in the USSR」「Dear.Prudence」のドラムがポールだったことだ。
私はギタープレイヤーではないのでギターに関してはサッパリだったが、参考までに、帯にある本文の抜粋をここに転載する。
「アイ・フィール・ファイン」より
実は、このイントロのジョンが一人で弾くリフに秘密がある。普通はギターで、このハーモニーは出さないという弾き方をしているのだ。これはお得情報なので、試して欲しい。
まず、ギターの10フレット目で「D」の形を作る。実際に弾く弦は、3弦から6弦まで。10フレット目で作った「D」の形で、動かすのは小指だけである。これで終わりではない。ポイントはここからだ。
ジョンはアタマの1発目の6弦のダウン・ストローク以外の音は、アップ・ストロークで弾いている。アップ・ストロークでフレースを弾くことによって、ハーモニーの音が違ってくるのだ。歌に入ってからは、ジョージが同じフレーズをジョンに替わって弾いている。こちらは普通にダウン・ストロークである。
特にプレイヤーの方にはおすすめの一冊だ。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
「真実のビートルズ・サウンド[完全版]」 川瀬泰雄
リットー・ミュージック