人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

本格中華に挑む。

先日中華街で買ってきた、お手軽調味料っていうのかな??

 

 

辛そうだけど、美味しそう!

炒めて混ぜるだけ、と簡単にできそうだったので、早速作ってみたのだ。

輸入品である、全部中国語だが、日本語で小さく作り方も書いてあった。

まずは材料を買いに行かなくては。

鶏肉だけでいいみたいだ。量は、・・・・・・・・。

 

 

 

 

1~1.3kg!?

何人前よ、どうしよう。しかし減らすったって、この調味料の方をどうしたらいいのか。

悩んだが、せっかく買ったのだ、1kg買うことにした。初めてだよ、肉を1kgも買うの・・・。

しかしあまりお金を掛けたくなかったので、100g68円のブラジル産解凍品だ、4枚も入ってたぞ(笑)

具材が少ないと辛くなりそうだったので、同じ料理のレシピを参考に、ネギを足すことにした。

ちなみにこれは「辣子鶏(ラーズーチー)」という料理らしい。

 

まずはこの肉を「洗浄して、2cmほど大きさでカット」とのこと。う~ん、先行き不安な翻訳である。

しかし100g68円のブラジル産解凍品は汁っぽくて弾力のないテロンテロンであった。何となく、洗って切る。筋だらけだ。

 

で、と。「鍋に油を200g入れて、」・・・200g・・・。

200gってどんなもんか知らんが、これ凄く多いよね!?小さいコップ1杯ぐらいあるんじゃないの!?

そして「水がなくなるまで炒めます」と続く。水、どこから来た。

この説明、ダメなヤツじゃん!!参考にしたネットのレシピを見る。四川料理の伝道師、人長良次シェフ。もうこっちの方が安心だ。

確かにこの人もたっぷり油を使ってはいたが、その量は大さじ6。この辺は「適当に多め」とした。しかし全て終わってから気が付いたが、これは「肉200g」に対しての量であった。

そしてシェフは鶏肉にしょうが汁と醤油で下味をつけ、焼く前に片栗粉をまぶしてカリッと焼けるようにしていたのだ。これに倣う。厳密にいうと、中華街のは調味料も入っているので、醤油を酒に変えた。

 

多めの油に、鶏肉を入れる。・・・1キロ。

 

 

なるわなw

これを弱火でじっくり焼くのが、人長シェフ流。蓋をしてもいいとのことだったので、全体に火が回るよう、蓋をした。

 

なっかなか焼けないよ、・・・というか、もはや煮込みみたいだ。揚げ焼きではないのか。

あまりにも時間がかかるので火を強めたが、蓋を開けてビックリ!

 

 

何でこんな汁っぺー!?もしかしてこれが、「水がなくなるまで」の「水」か!?

すまん、もしかして疑った私が悪かったか。

とにかく、水分飛ばせ!!強火だ!!

 

飛ばなかった。

というか、あれは水だったのかも分からない。というのも、片栗粉が溶け込んでとろみがついてしまったのだ。

長時間火を通したため、安いブラジル産解凍肉はボロボロにほどけ、固くなっていた。もう限界だ。これ以上火にかけていても、良くなりはしないだろう。

ザルにあけた。なぜか「窮鼠猫を噛む」という言葉を思い出す。

 

次は、ネギを炒める。

すでに予定時間を大幅にオーバーしており、せっかく早く仕事から帰ったダンナを無駄に待たせている。

強火じゃ。

太く切ったネギは香ばしい匂いをあげ、白い煙を出してくる。ハハハ、もう知らん、お前に愛着などとっくにないわ。

ここに先程の鶏肉(ブラジル産解凍品)と、件の調味料を入れる。

おお・・・・・・・、分かったぞ、やっぱり肉は1.3kgで縮まないものが正解だ、凄い量である。

ペースト状のそれは、具材にしっかりと絡みついていく。辛いかしら・・・。

完成。

 

 

結論から言うと、辛さよりも味の濃さが致命傷であった。具材が少な過ぎた(もしくはブラジルが縮み過ぎた)。

悔しいのは、どうやら美味しい可能性を秘めていることである。勝手なことをして、台無しにしてしまった。

最初から袋に書いてある通りにすれば良かったのだ。ケチらず美味しそうな肉を買えば良かったのだ・・・。

 

あまりにもしょっぱいので、ほとんど食べられなかった。仕方なく、後日これに野菜を足してリメイクすることにした。

あぁこれのまともなやつが食べたかった。

また作る!!

つくづく、オリジナリティを出そうと思うと失敗するなぁ・・・。