人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

そしてまた、カレーに挑む。

本当に、才能がなさ過ぎる。

明日は金曜日だが、外で食事をすることになったので、食材を使い切りたかったのだ。

安い時に買い込んだものがあれこれ残っていたが、急を要するのはトマト。

大きいのがふたつ、完熟を通り越した状態である。

この柔らかさでは、切ってしまうと形を留めないだろう。

もうグチャグチャに火を通してしまいたい!!

トマトの煮込み料理・・・。

変なこだわりだが、私は夜にミートソースを食べたくないのだ。まず除外。

お気に入りに溜め込んだ「クックパッド」から、トマトを見ていく。

EE:AE595

あるねあるね、いいのが。カレーだよEE:AEB80トマトのカレーですって。美味しそうではないか。

決めた。これに決めた!!

・・・決めたのなら素直に従えばいいのだが、何をトチ狂ったか、若干アレンジしてしまったのだ。

それが間違いであった・・・・・・・。

まず材料は、

EE:AE53Aトマト缶5缶

EE:AE53A生トマト1~2個

EE:AE53A鶏モモ肉500g

EE:AE53A玉ねぎ2個

EE:AE53Aオクラ20個

EE:AE53Aレッドカレーペースト大さじ2分の1~

EE:AE53Aチキンスープか丸鶏スープの素大さじ2

EE:AE53Aにんにく適量

・・・となっていた。

何だかすごい量だと思ったら、これは大食い換算で7~8人分とのこと。そんなにいらない。

ここで否が応でも自己流で量を調整することになる。

トマト缶は3つに。

肉も500gもいらないから300g、そうだ、これ、ひき肉にしたらどうだろう??キーマカレー風だ!!最初のひらめき。鶏肉500gは、ひき肉300gに変更。

オクラ20本も多いね、そうだ、ピーマンが残っていた、それと、人参も刻んで入れてしまおう。

カレーなんて、何でもありなのだ。失敗という事態はありえない料理なのである。稀なケースを除いて。

ニンニクだけなんてセコイこと言わずに、しょうがも入れてしまおう。

カレー的な味付けがレッドカレーペースト大さじ2分の1だけというのが気になったが、ちょうど大さじ1杯分ほど、何年か前から冷蔵庫に残っていた。

全体の量を減らした上、カレーペーストは倍になるのだ。十分である。

ついでに全然使ってないスパイスも適当に入れてしまえ。

ところで最初にこのレシピ考案者は、大きな間違いをしていた。

材料のところには「玉ねぎ2個」と書いてあるのに、作り方の段階で玉ねぎの存在を書き落としていたのである。

そして私はそれを見ながら作ったので、まず玉ねぎ2個がマイナスとなった。

そんな事には気づかず、ニンニクとしょうがを炒め、肉を炒め、ピーマンと人参を炒め、トマト缶を足し、煮詰めていった。

カルダモンとコリアンダーを足し、完熟トマトを切って入れてさらに煮る。

いい匂いだ。しかし決定的に何かが欠けている匂いでもある。

普通カレーを作ると、近所じゅうに知れ渡るぐらいにカレーの匂いがするものだが、そういったものがない。

冷静に考える。

不安要素であったカレーペーストが、やはり量が少なかったり味が飛んでいたりした場合。

残された材料って・・・、

ミートソースではないか・・・。

すぐに味見をしてみたが、これはまるっきりミートソースである。玉ねぎ抜きの。

何とかならんか、スパイスを足そう、しかしまるで歯が立たない。

ガラムマサラがあればいいのだが、そのような気の利いたものはない。

散々考えてやっとカレー粉の存在を思い出したが、カレー粉の辛味にすら弱いダンナのことを考えると及び腰にならざるを得ず、結局「カレー風味のミートソース」的な仕上がりになってしまった。

私の決定的な弱点は、味に対するイメージ不足である。

もうひとつ言うなら食材の捨て不足もあり、風味の飛んだスパイスなんかが味をうすらボカしていたりするだろう。

まさかのカレーでまた失敗。

もうご飯でもパスタでもいいEE:AEB69