「音姫ってさ・・・。」
音姫。
ダンナの口から「音姫」という言葉が出て来るのは、おかしな気持ちである。
「音姫って、オシッコの音を消すんだよね?!」まぁそういうことです。日本の女性は恥ずかしがりなのである。音姫が登場する以前は、実際に水を流して音を出したものだ。節水のために開発されたのが、この音姫なのである。
「でもさ、💩の音って消えるの??」え?そんなこと、考えたこともないよ。普通警戒して遠慮がちに出すだろうから、音姫が勝つんじゃない?!
「だってね、例えばギターの音の上にもっと大きなギターの音をかぶせれば消えるけど、ギターでベースの音って消せないよね!?」 !?!?
「だったらもっと音色を変えた方がいいんじゃないかと・・・。」
同じ音色で消すとなると、屁音の音姫。もはやそれ、音姫になってない、余計に恥ずかしいじゃないか。
「いやいやそこまでしなくても、例えばラッパ系の音とか・・・。」確かに、ラッパなら上手く被りそうな音域である。でも・・・、
「でもさ、それラッパ鳴ってるっていうことは、💩してます~!って知らしめているようなもんだよね!?そんなもの、よう押せんわ。」
「そうか。男はさ、個室入ってる時点でバレバレだからなぁ。」
「女は全員、絶対💩なんてしませんから、って体でトイレに来てますからね。」
面倒臭い生き物である。
まぁ男性方には、その辺を神秘に感じて頂けたらいいのではないかと思う。