・・・飲んでしまった・・・・・・。
平日の酒はもうやめようと何度も何度も決心したのに、どうしてもこうも意思が弱いのだろうか。こと酒については。
先週は金曜日まで飲まずに過ごし、有意義な平日となった。
そのせいか、週末の酒が少量でも効いた気がする。酷い二日酔いであった。
こんなんなら平日にちょっとぐらい叩いておいた方がいいのでは、などと頭をよぎったのだが、こういう良からぬ考えほど、開花するものである。
迷いはなかった。
結果、飲み過ぎただけでなく夜更かしして朝起きれず、弁当を作って送り出したらまた寝てしまったのだ。時間が惜しいというこの時に。
昨夜グルグルに酔っ払って布団に入り、酔いながらも私は思った。
本当に、クズだ。絵に描いたようなクズではないか。
酒の前にこの体たらく。
もう一生このままなのだろうか。
ギャンブルクズ、散財クズ、浮気クズ、そういう人達を蔑んでいたが、自分だって立派なクズである。人に蔑まれて然りである。
こんな時、太宰治が思い出される。
明治42年生まれのかの文豪も、れっきとしたクズであった。
これだけ長い月日を越え、これだけの本を書き残した人物でも、共感できるものがあることに、私は驚きを感じる。
石川啄木、然り。
いつの時代にも、同類のクズはいる。
そして、そんなクズの中に天才がいたりするのである。
私に一体、何か残せるものがあるのだろうか。ただのクズではないか。
しかし、太宰や啄木の作品の中の人物もまた、ただのクズだ。
天才クズの中に私と同じクズを見る時、嬉しいようなやるせないような気持になる。
そんな複雑な気持ちを胸に、私は眠った。
クズのまま私も天才となって名前を残すか。
そんな可能性はないに等しいから、いい加減クズから足を洗いたい。
どちくしょうめ、来週は飲まないぞEE:AE474