人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

天才になれない人間の

・・・飲んでしまった・・・・・・。

平日の酒はもうやめようと何度も何度も決心したのに、どうしてもこうも意思が弱いのだろうか。こと酒については。

先週は金曜日まで飲まずに過ごし、有意義な平日となった。

そのせいか、週末の酒が少量でも効いた気がする。酷い二日酔いであった。

こんなんなら平日にちょっとぐらい叩いておいた方がいいのでは、などと頭をよぎったのだが、こういう良からぬ考えほど、開花するものである。

迷いはなかった。

結果、飲み過ぎただけでなく夜更かしして朝起きれず、弁当を作って送り出したらまた寝てしまったのだ。時間が惜しいというこの時に。

昨夜グルグルに酔っ払って布団に入り、酔いながらも私は思った。

本当に、クズだ。絵に描いたようなクズではないか。

酒の前にこの体たらく。

もう一生このままなのだろうか。

ギャンブルクズ、散財クズ、浮気クズ、そういう人達を蔑んでいたが、自分だって立派なクズである。人に蔑まれて然りである。

こんな時、太宰治が思い出される。

明治42年生まれのかの文豪も、れっきとしたクズであった。

これだけ長い月日を越え、これだけの本を書き残した人物でも、共感できるものがあることに、私は驚きを感じる。

石川啄木、然り。

いつの時代にも、同類のクズはいる。

そして、そんなクズの中に天才がいたりするのである。

私に一体、何か残せるものがあるのだろうか。ただのクズではないか。

しかし、太宰や啄木の作品の中の人物もまた、ただのクズだ。

天才クズの中に私と同じクズを見る時、嬉しいようなやるせないような気持になる。

そんな複雑な気持ちを胸に、私は眠った。

クズのまま私も天才となって名前を残すか。

そんな可能性はないに等しいから、いい加減クズから足を洗いたい。

どちくしょうめ、来週は飲まないぞEE:AE474