人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

死者は本当に戻るのか?

先日ちょっとお盆の事を書いたが、未だに良く分からないことも多い。

母の新盆を迎えるにあたり、少しは調べたりもした。

それによるとお盆は7月にやるところと8月にやるところがあり、東京は7月となっていた。

父がお盆の招集をかけたのは8月だ。

そして期間はどちらも13日~16日となっていた。

招集日は17日。

う~ん??

仮に母がどこかから戻ってくるとしても、完全にすれ違っているのではないだろうか・・・。

まぁそもそも、誰もお盆に死者が戻るとは考えてはいないのだ。集まることに意義があるとする。

料理好きの父が、料理をふるまう。

対して兄、私、娘ぶー子、ダンナは遅れて来たので3人の助手がいたにも関わらず、父は頭が回らず使いこなせていない。

かくして暇人ふたり、超忙しい父、何となくサポートがひとり。

とてつもなく時間をかけて料理がやっと出揃った時に、「遅れて来る」ダンナが到着。結局同じスタートとなった。

母が亡くなってからつくづく思うが、何だかんだ父は母の事が本当に好きだったのだろう。

もっとこうしたかった、まさか死んでしまうなんて、といつまでも嘆き、写真を飾り、花を絶やさない。

線香をあげてくれというのでその部屋に入ると、仏壇がちゃんと出されて(これまでほったらかしであった)準備がしてあったので驚いた。

豪華EE:AEB64

宴が始まっても、お皿を出したり下げたり、こまごまとしたことで動かなくてはならない。

その時私はキッチンで皿を洗っていたのだが、不思議なことが起こった。

隣のドアをノックする音がしたのだ。

誰もいない部屋である。ビックリして私は悲鳴を上げた。

風だろう、と言って父は部屋の中を見た。

確かにこの日は風が強く、開け放った窓にかかるカーテンは大きくなびいていた。

しかしだよ、風はずっと強かったにも関わらず、ノック音がしたのはその時だけだ。

そしてその音も、風でドア全体が揺れた音ではなく、ピンポイントに一ヶ所を叩いたような音だったのである。

物が当たるにしても、綺麗なコンコンという音であった。

「お母さんが来た。」と言ってドアは開けたままにしておいたが、さて、こういう現象を一切否定するダンナよ。この流れでなんと言う!?

「誰もいないんだから、ノックはあり得ない。」

「でも私は音を聞いたよ!」

一同、ダンナに注目。

「誰かがノックすることはないけど、お母さんが風に乗ってきたのかもしれないね。」

おお~~、と歓声が沸き起こった。特に父は満足そうである。

綺麗にまとめたな。でも私には分かる。嘘をつけ(笑)

こうして和やかなうちに宴は終わった。

母よ、また来年。