先日ちょっとお盆の事を書いたが、未だに良く分からないことも多い。
母の新盆を迎えるにあたり、少しは調べたりもした。
それによるとお盆は7月にやるところと8月にやるところがあり、東京は7月となっていた。
父がお盆の招集をかけたのは8月だ。
そして期間はどちらも13日~16日となっていた。
招集日は17日。
う~ん??
仮に母がどこかから戻ってくるとしても、完全にすれ違っているのではないだろうか・・・。
まぁそもそも、誰もお盆に死者が戻るとは考えてはいないのだ。集まることに意義があるとする。
料理好きの父が、料理をふるまう。
対して兄、私、娘ぶー子、ダンナは遅れて来たので3人の助手がいたにも関わらず、父は頭が回らず使いこなせていない。
かくして暇人ふたり、超忙しい父、何となくサポートがひとり。
とてつもなく時間をかけて料理がやっと出揃った時に、「遅れて来る」ダンナが到着。結局同じスタートとなった。
母が亡くなってからつくづく思うが、何だかんだ父は母の事が本当に好きだったのだろう。
もっとこうしたかった、まさか死んでしまうなんて、といつまでも嘆き、写真を飾り、花を絶やさない。
線香をあげてくれというのでその部屋に入ると、仏壇がちゃんと出されて(これまでほったらかしであった)準備がしてあったので驚いた。
豪華EE:AEB64
宴が始まっても、お皿を出したり下げたり、こまごまとしたことで動かなくてはならない。
その時私はキッチンで皿を洗っていたのだが、不思議なことが起こった。
隣のドアをノックする音がしたのだ。
誰もいない部屋である。ビックリして私は悲鳴を上げた。
風だろう、と言って父は部屋の中を見た。
確かにこの日は風が強く、開け放った窓にかかるカーテンは大きくなびいていた。
しかしだよ、風はずっと強かったにも関わらず、ノック音がしたのはその時だけだ。
そしてその音も、風でドア全体が揺れた音ではなく、ピンポイントに一ヶ所を叩いたような音だったのである。
物が当たるにしても、綺麗なコンコンという音であった。
「お母さんが来た。」と言ってドアは開けたままにしておいたが、さて、こういう現象を一切否定するダンナよ。この流れでなんと言う!?
「誰もいないんだから、ノックはあり得ない。」
「でも私は音を聞いたよ!」
一同、ダンナに注目。
「誰かがノックすることはないけど、お母さんが風に乗ってきたのかもしれないね。」
おお~~、と歓声が沸き起こった。特に父は満足そうである。
綺麗にまとめたな。でも私には分かる。嘘をつけ(笑)
こうして和やかなうちに宴は終わった。
母よ、また来年。