カランカラン、と枕元で軽快な音が鳴っていた。
エルが水を飲んでいるのである。
氷を一緒に入れているので、水がなくなって来るとこうして氷を舐める音がしてくるのだ。
私の枕元には、エルの水飲み用のお皿が置いてある。
エルは毎晩、ここで水を飲む。
部屋に入ると一目散でここへ飛んでいき、皿を目の前にしてこちらを振り向く。催促しているのだ。
私は寝る前に薬を飲んでいるので、水を持って寝室に入る。それを分けているうちに、習慣になってしまったのだ。
水なら体に良かろうと、私はたっぷりあげていた。
少ないと、飲み終わってから皿の前でやはり、こちらをじっと見て無言の催促をする。
鳴かれるより、効果的だ。
皿の前でジト~~~~~ッと上目遣い、無言。
一度布団に入っていても体を起こし、お替りを入れてあげるのだった。
そんなことを繰り返していくうちにどんどん飲む量が増え、ついに吐くようになったEE:AEB64飲み過ぎだってEE:AE5B1
布団で吐かれると、悲惨だ。水ゲロである。(対する「納豆ゲロ」というのは、食後すぐの固形ゲロのことだ。)
猫は吐く前にむせるようなイントロダクションがあるので、できるだけ素早く、とりあえず床に下ろすようにする。
布団より処理が楽だからだが、最近はエルも心得たもので、自ら布団を出て吐くこともある。
しかしだ。
やはりこれは「吐く処理」のことを考えるのではなく、「飲み過ぎ」をなんとかしなくてはいけない。(お前もな!)
ところが水を減らせば、あの哀れな無言の催促だ。私がこれに耐えられない。
そこで思いついたのが、氷だったのである。
溶けるまで時間がかかりそうだし、その分水分は少なくて済みそうだ。
これが、大成功EE:AEAAB
水がなくなっても、エルは氷をいつまでも舐めている。
水分の感触があるからか、「水を飲み終わった」とは考えないようである。
そして時間をかけてそれを舐め溶かし、何となく満たされたような気持になるのか、大人しく布団に入って来るのだ。
さて、自分の飲み過ぎはどうしたものか。
漢方薬の「五苓散(胃腸が弱い人向け)」、「黄連解毒湯(典型的な二日酔い症状向け)」が効くそうだ。昨日仕入れた情報EE:AEB80
年末年始で試してみたい。