あんなに怖がっていた北のミサイルだが、さすがにこんなにポンポン飛ばされると私も慣れてしまった。
韓国の人は北のミサイルを全然怖がっていないと聞いてぶったまげたことがあったが、今ならその感覚は何となく分かる気がする。
ところが北海道上空を越えたというニュースで、私は再び恐怖におののいた。
Jアラートが鳴った地域があるらしいが、あんなものが突然本当に鳴ったら、私だったら震え上がる。
完全に油断していたし、初めてのことである。いよいよ落ちるのか、と思っただろう。
ミサイルが実際に落ちるかどうかはともかく、もういつこの場所でアラートが鳴ってもおかしくはない。
そしてそのアラートが「上空を通過する」という警告なのか、「落ちる」という警告なのかは私達には分からないのである。
一応避難するべきではないのか?
で、またここに戻る訳だ。
避難って、どこによEE:AEB64
時間はほんの数分しかない。
家にいた場合、頑丈な建物と言って思いつくのは、近所の総合病院だ。
猫を4匹キャリーに入れて走って、間に合うかどうかというところである。
その前に、4猫、どうやってEE:AE5B1
キャリーバッグは2つしかない。他に、2匹入るぐらいの大きいケージ。
これ持って走るんかいEE:AEB64
無理だ、避難は家の中で済ます。
窓のない部屋か、窓から離れたところ、及び浴槽などと言われている。
浴槽は無理ね、掃除する時しか水抜かないからねEE:AE5B1
窓のない部屋なんてないよ。
廊下か、クローゼット。
クローゼットに決定した。
ここで猫4匹と籠る訳だが、あんなアラートが鳴ったら猫らはきっとビビる。
捕まえて閉じ込めても、次の1匹を入れる時に逃げてしまいそうだ。
ここに籠るなら、ケージのようなものに入れた方がいいだろう。
一時避難する間だけだ、ちゃんとしたケージじゃなくていい、箱でいいだろう。急いでここに3匹別々に放り込む。
なぜ3匹かと言うと、最後の1匹は私が抱いているからだ。
ここに被害が及ぶ事態となったら、もう生きては出られないだろう。私はエルを抱いて死にたい。
うっ・・・・・・・・・・・・。
ここで妄想が加速する。
ミサイルがこの街に近い場所に落ちた。
ダンナは仕事中である。職場にいたので難を逃れる。
日本中、大騒ぎだ。ダンナも家に駆けつける。
焼け野原に、我が家は床と壁だけになって残されていた。
ダンナは私を探すだろう。
クローゼットに隠れるなどという話は冗談として聞いていたが、足はそちらに向く。
クローゼットの扉は焼けてなくなっているだろうか。
そこには真っ黒い炭になった、誰だか判別もつかないような物体が屈み込んだ状態で収まっている。
ぽ子だ。
いつもふざけて笑っていたぽ子が、真っ黒い炭になっているのである。
歌を歌ったり、料理をしたり、一緒にお酒を飲んだりしていたぽ子が、ただの塊になっているのである。
良く見ると、その腕の中には小さな骨が抱かれていた。
それが何かは、ダンナにはすぐに分かるだろう。
泣くでしょ、これEE:AEB64
私はてめーの妄想に泣いたよEE:AEB64
これはほんの一例だ(笑)
登場人物を入れ替えて応用がきくので、想像して欲しい。
本当にミサイルが落ちれば、このような思いをする人が出てくるということである。
どこの国にも、こんな思いをする人を作ってはいけない。
天災じゃないのだ、避けることができるのに。